J3は折り返しとなる17節。14位岩手と5位群馬の対戦でした。
岩手のホーム、いわぎんスタジアムでの一戦。
いわてグルージャ盛岡 2-2 ザスパクサツ群馬
19分:福田友也
26分:米原祐
68分:高澤優也
88分:青木翔大
試合展開
両チームともゲーム展開の中では4-4-2の並びに見えました(岩手は最終ラインは3枚だったかも)。
昇格のためにはアウェイながらも勝利したい群馬が圧力をかけてゲームに入りますが、先制したのは岩手、19分に得たCKを麦倉選手が蹴り込むとニアでフリックしたボールがファーの福田選手に届き左足で合わせてゴール。福田選手には佐藤祥選手がしっかりついていたものの、クリアできずのゴールとなりました。
さらに26分、またもCKからニアサイドで米原選手がGK吉田選手と競り合い、背中で押し込んで追加点。群馬としては痛い失点となりました。
後半開始から群馬はさらに圧力を高めますが、最初のチャンスは岩手でした。三度のCKからのセカンドボールがゴール前の谷口選手にこぼれ、GKをかわしてシュートを狙います。しかしGK吉田選手が際どくボールに触れ失点は免れました。
そのあとは群馬がペースを握り、ついに68分に右サイドから鋭く早いクロスを入れると中央で高澤選手がドンピシャヘッド。GK土井選手はノーチャンスのシュートとなり、群馬が1点を返します。
さらに勢いづく群馬は88分、またも右サイドから今度は低いクロスを入れるとフリーで待っていた青木選手が右足で合わせ強烈なシュート。GK土井選手がファインセーブを見せますが、土井選手はそのストップしたボールを見失ってしまいました。シュートした青木選手が自分で押し込み、ついに群馬が追いつきます。
アディショナルタイムには群馬佐藤祥選手と渡辺広大選手に決定的なチャンスが訪れるものの、逆転ゴールは奪えずにこのまま2-2でタイムアップ。
追いついた勢いのまま逆転したかった群馬、2点先制して逃げ切りたかった岩手、両チームの複数の選手が倒れ込む激しい展開となりました。
注目選手
まずは岩手。CKからチャンスを演出し、リーグトップとなる今季8アシスト目を決めた麦倉捺木選手!http://grulla-morioka.jp/profile/麦倉捺木/
4種世代から2種世代まで柏レイソルの下部組織で育ったスキルフルな左サイドバックです。サイドバック、特に左サイドバックは人材難なだけに、まだ23歳の麦倉選手は上位カテゴリーで活躍してもおかしくないと思います。今日の試合でも実況の方が連呼していましたが、ほぼ得点の起点がセットプレーという岩手の攻撃を牽引していると言っても過言ではありません。
そして群馬は加藤潤也選手。
https://www.thespa.co.jp/game/2019/player/07_kato/
小柄ですが、非常に高い技術とポジショニングの良さが光りました。ゴール前まで入り込んでのチャンスがいくつかありましたが、パスをしてしまう場面も見られたので自分での勝負に拘る姿勢も見せて欲しいですね。今回気になった選手なので調べてみたのですが、昨年まで鳥取で2シーズンプレーしていたんですね。しかも昨年は10番。こんな良い選手を見逃してしまっていました、反省。
おまけ
群馬の監督は、我々世代としては「市船の名将」布監督です。今日も渋味を出していましたね。かっこよかったです。
あと、このカードはそれぞれ”チーム名拡大”チーム同士でしたので注目していました。グルージャ盛岡が「岩手」を名前に付け、ザスパ草津が「群馬」を名前に付けそれぞれホームタウン拡張。県全域に根ざしたチームとなっていって欲しいです。
それにしてもキヅール、シュールすぎません?(笑)
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