1ヶ月前の対戦と同じカード、横浜FCvs水戸。
前回対戦の試合は水戸のホームで1-1のドローでした。松井大輔選手が退場してしまい一人少ない横浜が守って逃げ切るというゲームでした。
あの時は水戸が上位で横浜はまだ中位でしたが、横浜は破竹の7連勝で一気に順位を4位まで上げ、勝ち点44で並ぶ水戸は5位、上位対決となりました。
2019.8.10
横浜FC 0-0 水戸ホーリーホック
前半
横浜はイバ選手と斉藤光毅選手が縦関係になる2トップの4-4-2。対する水戸も4-4-2でスタート。
水戸はかなり高い位置からプレッシャーをかけて追い回します。
横浜のセンターバック2枚に対して水戸FW2枚がプレッシャーをかけますが、横浜のボランチに入った田代選手が降りて最終ラインが3枚となり、プレッシャーを逃してビルドアップをしていまいた。
横浜は最終ラインから攻撃を作っていく形が明確で、守備時は4-4-2のシステムがボールを持った時には3-4-3に変形し保持率を高めていました。
両サイドバックが高い位置を取り、サイドハーフの中山選手と松尾選手がトップの位置まで上がりイバ選手と3トップ、斉藤光毅選手が1列降りてトップ下に陣取るという形でかなりシステマチックにポジションを取っており、相当なトレーニングを積んでいるように見えました。
相手ディフェンスラインにプレッシャーがかからないと感じた水戸は途中からプレッシャーをかける位置を下げます。横浜ディフェンス陣がパスを回している時はあえて追いかけるのをやめました。
結果、水戸のディフェンスはコンパクトに保つことができて守備は安定しましたが、かなりの時間で横浜にボールを握られて我慢の時間が増えることとなりました。
全体的に横浜ペースでしたが、水戸も攻撃に出ます。
26分に水戸の前選手が縦パスを入れると木村選手がダイレクトで浮き玉のパスを出します。黒川選手に渡る手前で横浜DFがクリアすると自陣ゴールに向けてボールがこぼれました。GKの南選手がはじき出してCKとなりますが、あわやオウンゴールという場面でした。
逆に33分、横浜は左サイドからアーリークロスを入れると志知選手がクリア、そのクリアが小さくなりイバ選手の足元にこぼれるとダイレクトでボレーシュート。枠を外しますが一番の決定機でした。
後半
後半も展開としては同じように推移します。攻める横浜、耐える水戸という構図。
66分、水戸のバイタルでボールを回されると右サイドへ展開、そこからのクロスをイバ選手がヘッドでシュート。そのシュートはクロスバーに跳ね返されますが、こぼれを拾ってさらに波状攻撃を仕掛けます。今度は左に展開しクロスボールに斉藤光毅選手がヘッドで狙います。ドンピシャヘッドでしたが叩きつけすぎて枠を超えてしまいました。右に左に振られた水戸は真ん中で完全に斉藤光毅選手をフリーにしてしまいました。完全に崩されたシーンでした。
水戸のチャンスはその直後、横浜のロングボールを拾った水戸が早めにクロスを入れるとヨンアピン選手が中途半端なクリア。水戸のロングボールにGK南選手も飛び出しており、ペナルティエリア少し外で拾った小川航基選手はがら空きのゴールへシュートを放ちますが、狙いすぎたのか枠外へ。超決定機を外してしまいました。
そしてアディショナルタイム、途中出場の中村俊輔選手がFKを蹴ります。綺麗なボールは田代選手にドンピシャでしたが、シュートはGK松井選手の胸の中にスッポリと収まりました。試合はこのままスコアレスでドローとなりました。
注目選手
まずは横浜。
ちょっとミーハーかもしれませんが…斉藤光毅選手!
18歳の誕生日だったこの日、素晴らしいテクニックで水戸のディフェンス陣を切り裂いていました。海外でプレーする日もそう遠くなさそうです。両サイドに顔を出し、サイドの選手とパス交換をすることで水戸のサイドバックを食いつかせ、裏を取っていたシーンが多く見られ、クレバーさも見せてくれました。超・超期待の若手選手です!
そして水戸。
全体的に我慢するシーンが多かったのでなかなか目立つ選手がいませんでしたが、その中でも中盤に君臨していた前寛之選手。
チームの心臓ともいえるプレーで守りに攻めに顔を出し、決定的なシーンも作り出していました。この選手のプレーが水戸の出来を決めると言ってもいいくらいの重要な選手ですね。
斉藤光毅選手が股抜きでかわしたシーンです。
4位・5位対決は痛み分け。勝ち点45で両者4位と5位は変わらず。
首位柏レイソルが独走体制に入り、勝ち点を55まで伸ばしていますので、両チームの目下のターゲットは2位勝ち点51の京都サンガFCとなりそうです。
まだまだJ2から目が離せません!!
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