先週に引き続いて湘南ベルマーレのゲームを紹介します。
今節のカードを見たとき、絶対磐田vs湘南が面白いだろうなと思ったので見てみましたが予想通りとても面白い試合でした。
最下位磐田は、ホームに12位湘南を迎えます。前日に17位松本が敗れていたため、勝てば最下位脱出という重要なゲームとなりました。
2019.8.11
ジュビロ磐田 2-3 湘南ベルマーレ
45+1分:山田大記
46分:山﨑凌吾
80分:山田直輝
82分:杉岡大暉
90+2分:大井健太郎
大井健太郎選手のJ1 300試合出場のセレモニーが。素晴らしい記録です。
前半
前半開始早々から、湘南は代名詞ともいえるハイプレスで磐田の選手にプレッシャーをかけていきます。
それもあってか、磐田はスタートはロングボールを多く蹴り湘南のディフェンスラインを下げる試みをしていました。ロングボールを新加入のルキアン選手がポストで受け、起点となるべく頑張っていました。
しかしペースは湘南で、山﨑選手のポストプレーを中心に2シャドーの選手が最前線に飛び出しチャンスを演出していました。
13分には山﨑選手が降りたところに野田選手が抜け出しディフェンスをかわすとGKと1対1のシーンを作り出しました。ここはGKカミンスキー選手のスーパーセーブでシュートストップ、こぼれ球に反応した松田選手のシュートはクロスバーに当たりゴールとはなりませんでした。
前半は湘南ペースで進み、このまま前半は終わるかと思われました。
しかしアディショナルタイム、このゲーム初?の磐田のCKを今夏加入の今野選手がヘディングシュートをするとゴール前にいた山田大記選手がコースを変えてゴールへ流し込み先制点をゲット!
磐田が先制して前半を折り返しました。
後半
ペースを握っていながらリードを許して後半を迎えた湘南ですが、あっという間に追いつきました。
ボランチの金子選手が左サイドに流れてボールを受けると低い弾道のクロスを入れ、山﨑選手がワントラップで左足を振り抜き、ゴールへと突き刺しました。大井選手は少し山﨑選手を離してしまいましたね。
一気に湘南ペースになるかと思われましたが、ここから存在感を出したのは磐田の山田大記選手でした。ルキアン選手との2トップ予想でしたが、少し引いた位置でボールを受け、パスやドリブルでリズムを作ると、スルーパスで大南選手へ決定的なチャンスを演出しました。大南選手はグラウンダーのクロスを入れると、ルキアン選手がニアにディフェンダーを引き連れファーにスペースを作り出し、森谷選手にフリーでボールを渡します。超決定機でしたがフリーで放ったシュートはGK秋元選手にストップされてしまいました。
勢いを持って攻める磐田でしたが、途中出場した山田直輝選手にスーパーゴールを決められてしまいました。
右サイドからの縦パスに抜け出した山田選手はほぼゴールを見ずに反転してダイレクトボレー!GKカミンスキー選手もシュートを予測できていなかったのかニアを完全に抜かれてしまいました。
自分達のペースで失点してしまった磐田に湘南はさらに襲かかり、右サイドからのドリブル突破でFKをゲットします。そのFKを杉岡選手が直接狙うと、一旦は壁に当たるものの跳ね返りを杉岡選手がさらに蹴り込み3点目をゲット!
このスーパーゴール2本が決まり3-1、時間は82分。ほぼ勝負は決したかに見えましたが磐田は諦めませんでした。
エベリシオ選手を投入し、大井選手を前線に上げ、何とかビハインドの2点を返すべく攻めに上がります。
左サイドからのクロスにアダイウトン選手のドンピシャヘッドはクロスバーに阻まれますが、またも左サイドからのクロスに大井選手がヘッドで合わせ2点目をゲット!
同点ゴールを目指してさらに攻めますが、ここでタイムアップ。
磐田は最下位脱出ならず、となりました。
注目選手
まずはホーム磐田ですが、大南選手。
まったく知らなかった選手でしたが、決定的なシーンを何度も防ぎ、攻めては3バックの一角ながら前線まで駆け上がりチャンスを演出していました。
まだ21歳、成長が楽しみなセンターバックです。
次に湘南、悩みましたが…山﨑選手!
しっかりとポストをこなし前線で起点を作り、サイドに流れてスペースを作り、最終的には自分でゴールを決める、獅子奮迅の活躍でした。
徳島時代に見たことがありますが、正直そこまでの印象はありませんでした。かなりトレーニングを積んだのでしょう、もう湘南になくてはならない選手になりましたね。(他のチームからのオファーのニュースがあったのですね、残留濃厚とのことで湘南サポーターはホッとしているでしょう)
まとめ
とても12位と最下位のゲームとは思えないくらいハイレベルでハイインテンシティの試合でした。Jリーグはレベルが高いと胸を張って良いと思います。
磐田は今野選手が1ボランチということで、一人で見るスペースが大きく心配しましたがさすがの活躍。他の選手と連携してしっかりスペースを埋めていました。ルキアン選手やエベリシオ選手などの補強選手も面白そうですし、相変わらずアダイウトン選手は強烈なので、鈴木監督がしっかりまとめ上げれば降格するようなチームではないと感じました。残り10試合以上ありますし、立て直しを期待します。
そして戻ってきた山田直輝選手。やはり似合うユニフォームは緑と青じゃないですかね。雰囲気をガラッと変えるスーパーゴールを決めるあたりはさすがです。
13,000人を超えるサポーターが詰めかけたヤマハスタジアム。画面でも見ていても熱い雰囲気が伝わってきました。
両チームの今後に期待です!
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