佳境に入ったJFLのゲームを観戦してきました。
しかも、2位FC今治と4位武蔵野シティの、J3昇格を狙うチーム同士の直接対決という熱いカードです。
普段武蔵野陸上競技場をホームスタジアムとしている武蔵野シティですが、この日は西が丘サッカー場で開催となりました。
2019.9.15
東京武蔵野シティFC 1-3 FC今治
52分:桑島良汰
58分:内村圭宏
62分:内村圭宏
72分:田口光樹
ゲーム
スターティングメンバー
ホーム武蔵野シティは4-4-1-1の布陣。
対する今治は4-4-2、元Jリーガーが何人もいる豪華なメンバーとなりました。
前半
立ち上がり9分、ゴール向かって少し右の位置から武蔵野シティがフリーキックを得ます。
金井選手が直接狙いますが枠の上へ外れました。
16分、今治は選手交代。センターバックでキャプテンの園田選手に代わり太田選手が入りました。
園田選手は見た目にはケガ等はなさそうでした。太田選手が交代でスタンバイしている間もゲームは流れており、その間も園田選手はボールタッチもしていましたので、何か別の理由でしょうか。
太田選手が入った直後、ゴールキーパー修行選手のパスミスから武蔵野シティに決定機。
水谷選手がシュートを狙いますが修行選手が何とかストップし先制ならず。
さらに22分には大竹選手のクロスボールを水谷選手がヘッドで合わせますが枠を超えてゴールならず。
武蔵野シティがチャンスを作りますが、ゴールを奪えずにいると流れは今治へ。
28分、ショートコーナーを上原選手が蹴ると、内村選手とワンツーで再びボールは上原選手へ。上原選手はエンドライン際でドリブル突破を仕掛けシュートまで持っていくもゴールならず。
前半の残り時間は今治が試合を支配し攻めますが得点は奪えず、前半はスコアレスとなりました。
後半
武蔵野シティは、後半頭から選手交代。
トップ下の澤野選手を代えて鈴木選手へ。鈴木選手は左サイドハーフに入り、左サイドの水谷選手がトップへポジションチェンジしました。
しかし流れは変わらず、52分に先制点が今治に入ります。
左から原田選手のロングスローを一度は跳ね返されるものの、セカンドボールが再び原田選手へ。
切り替えして右足でクロスを入れるとニアサイドで桑島選手がヘッドで合わせてゴール。綺麗なゴールでした。
さらに直後の58分、またも今治のロングスローから、武蔵野シティディフェンスが相手を掴んでしまいペナルティキックの判定。
これを内村選手が真ん中に蹴り込み、2点目をゲット。
臼杵選手はボールに触れていましたが止められず。武蔵野シティイレブンは、内村選手がキックフェイントを入れたところにファールを主張し主審に詰め寄るシーンも見られました。
2点ビハインドとなった武蔵野シティは、本田選手を下げて田口選手を投入します。
田口選手はトップに入り、後半からトップにポジションを変えていた水谷選手はサイドハーフへ戻ります。
何とか1点返そう-、武蔵野シティはそんな雰囲気でしたが、直後再び今治にペナルティキックのジャッジ。
桑島選手がシュートチャンスを得て、ワンフェイントで一人ディフェンスをかわしシュートをしたところを武蔵野シティディフェンダーがスライディングでブロックします。
素晴らしいカバーでしたが、そのボールが手に当たってしまい、ペナルティキックに。
新ルールで見た時、このプレーがハンドリングにあたるのか難しいジャッジでした。
このペナルティキックは内村選手が再び決め、これで今治の3点リード。
武蔵野シティは怒涛の攻撃で反撃を試みますが、なかなか今治ゴールを割れず。
今治は粘り強くディフェンスを構築し、反撃を許しませんでした。
70分には武蔵野シティの左サイドからの攻撃で、中央至近距離から強烈なボレーシュートを受けますが、ゴールキーパー修行選手が反応しコースを変えクロスバー直撃。スーパーセーブとなりました。
72分、武蔵野シティは中央からパスを繋ぎ、田口選手が抜け出すとディフェンスを一人背負いながら修行選手の横を転がしてゴールを奪います。
やっと奪った追撃の1点となりました。
しかし今治は選手交代をうまく混ぜて時間を進めていきます。
終盤は武蔵野シティのパワープレーに受けに回る時間帯が増えますが、このまま逃げ切り1-3でアウェイFC今治が勝利をゲットしました。
注目選手
ホーム武蔵野シティ、何人か気になる選手がいました。
まずが左サイドバックの金井選手。正確なキックでクロスやセットプレーに存在感を出していました。左サイドバックは人材難のクラブもありますので、上のカテゴリも狙えそうな選手です。
次にセンターバックの寺島選手。
左利きのセンターバックで、ビルドアップにロングフィードと見せ場がたくさんありました。武蔵野シティのアカデミー出身とのことで、このチームでJへ、という思いは強いでしょう。
そしてFWの石原選手。
171cmの体ですが、1トップでしっかりポストもこなし攻撃の形を作っていました。今年はここまで6ゴールですが、昨年17点、一昨年15点と二桁ゴールを決めている選手です。石原選手もステップアップがあるかも?しれませんね。
そしてアウェイのFC今治。
メンバーが豪華なので難しいところではありますが、気になったのは上原選手。
サイドハーフでの出場ですが、中に絞ってボールを引き出したり駒野選手との連携で右サイドを崩したりと効果的な動きを見せていました。
それと、その上原選手と交代で入った長島選手。
10分強の出場だったのであまりプレーでの貢献は見られませんでしたが、交代で入るなりスタジアムの雰囲気を変えてしまう、そんな雰囲気がありました。
サポーターの声援が挙がったのもその要因だと思いますが、それから考えると、今治ではかなり期待をされている選手なのでしょうね。今後に注目です。
まとめ
ゲームとしては今治の完勝でした。
ボールの展開からディフェンスまで、武蔵野シティを一回り上回ったという感想です。
最後はパワープレーで武蔵野シティが押し込みましたが、きっちりと跳ね返し逃げ切りました。
拮抗しているところでチャンスの時間帯にまとめて得点を奪う、というところがさすがでした。
そして、在京の方もいるでしょうが、サポーターの数も多かったです。
90分途切れることのないチャント、声出しではないもののメインスタンドでユニフォーム姿の方、J3が近いことを改めて意識させられるチームでした。
対する武蔵野シティは、ゲーム展開としてはとても良かったと思います。
ふたつとも見方によっては微妙なペナルティキックとなりましたし、不運もあったと思います。
ただ、ゴールを奪う攻撃にもうひとつ迫力が欲しいかな、という感想です。
これで5位に転落したものの、4位ホンダロックとは勝ち点が同じですし、J3昇格条件の「4位以内・J加盟を目指すチームのみで2位以内」がまだまだ射程圏内です。
今治と武蔵野シティでJ3昇格を期待して残り試合を楽しみにしています。
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