風間八宏監督が解任され、フィッカデンティ監督が就任した名古屋。
フィッカデンティ体勢初戦となるアウェイ広島戦を観戦しました。
広島は優勝争いに向けてホームで勝ち点3を、名古屋は早く残留を確定するために勝ち点3を、
お互い勝利を目指して戦う一戦です。
2019.9.28
サンフレッチェ広島 1-1 名古屋グランパス
33分:野上結貴
44分:前田直輝
ゲーム
スターティングメンバー
ホーム広島は通常と変わらず3-4-2-1のシステム。
FWには渡選手が入り、シャドーに川辺選手と森島選手がスタメン。
アウェイ名古屋のメンバーは注目でしたが、4-3-3のシステム。
かつてフィッカデンティ監督がFC東京や鳥栖で指導した選手が数名メンバーに名を連ねました。
前半
均衡した前半の立ち上がり、名古屋はジョー選手に向けたロングボールなどで攻めを組み立て、
極力リスクはかけない戦い方を取りました。
攻めあぐねる広島は28分、シャドーの川辺選手がサイドライン際にポジションを取り、
そこからインサイドに入り込むと最終ラインの野上選手から縦パスが入ります。
川辺選手はフリーでターンすると、バイタルエリアで前向きでボールを運ぶことに成功しました。
そのままミドルシュートを放ちますが、クロスバー直撃となりゴールならず。
さらに33分、左サイドのコーナーキックを広島の選手がニアに数人入り名古屋ディフェンスを引き連れファーサイドを空けると、そこへ飛び込んだ野上選手へクロスがピタリと合います。
フリーで丁寧にヘディングシュートを放つと、ランゲラック選手も追いつけず先制ゴールとなりました。
ディフェンシブに戦いながら先制を許した名古屋ですが、44分に追いつきます。
右サイドから中央へ組み立てると、縦パスに降りてきたジョー選手に収まります。
ジョー選手が引いて空けたスペースに前田選手が入り込み、ポストとなったジョー選手からのラストパスをワントラップでスペースに落とし、右足で流し込んで追いつきました。
4-3-3で戦った名古屋は、プレッシャーのかかり具合の関係からか、前田選手を左サイドハーフに配置する4-4-2へシフトチェンジ。
前半は1-1で折り返します。
後半
後半の名古屋はブロックを敷く戦い方を展開。
そのため広島が圧倒的に攻め込みますが、シュートはほとんど名古屋のブロックの外からとなり
際どいシュートを放つことができず。
途中からケガ明けのドウグラス・ヴィエイラ選手も投入しますが、名古屋ディフェンスを崩せずにタイムアップ。
広島は痛い勝ち点1、名古屋はアウェイで狙い通りの勝ち点1を獲得しました。
*本文冒頭に「勝ち点3が欲しい名古屋」と書きましたが、戦い方を見ると勝ち点1で良い、という戦い方に見えました。
注目選手
ホーム広島は川辺駿選手。
今日はシャドーの位置に入りましたが、ボランチなどもこなせるユーティリティプレーヤーです。
この試合もドリブル突破やミドルシュートを見せたかと思えば、自陣深くまで落ちてビルドアップに加わるなどチームの心臓として機能していました。
優勝を狙うには活躍が必要なキープレーヤーの一人です。
アウェイ名古屋は前田直輝選手。
こちらもマルチなアタッカーです。川辺選手と比べるとより前目の選手ですが、この試合も中盤をこなし、シャドーをこなし、場合によってはトップにも入ります。
ドリブルに加え、強烈なシュートもセールスポイントです。
ジョー選手にマークが集まる名古屋攻撃陣の鍵を握る選手です。
まとめ
広島が最後まで崩しきれなかった、という感想です。
名古屋のブロックはかなり堅く、簡単な攻めでは崩せそうにありませんでした。
これで首位FC東京との勝ち点差は9。残り試合を考慮すると少し苦しい差となってしまいました。
ただ、ACL圏内の3位横浜FMとは勝ち点5差。
まずはここを目指して戦うこととなりそうです。
対する名古屋、今シーズンを残留に絞れば、アウェイゲームをこのように粘り強く勝ち点を拾う展開とし、ホームで勝利を狙っていけば目標達成は難しくなさそうです。
両チームの目標は異なりますが、達成に向けた今後のアプローチが楽しみです。
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