【J1第32節】北海道コンサドーレ札幌vsジュビロ磐田

サッカー
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残りJ1も3試合となりました。
最下位磐田はこの試合に負けるとJ2降格が決まる大事なゲーム。
ホーム札幌は8位、状況的には降格もACL圏内も絡みません。
そういう意味では、モチベーションは磐田の方が高いと言えるかもしれません。

2019.11.23
北海道コンサドーレ札幌 1-2 ジュビロ磐田
26分:アダイウトン
88分:深井一希
90+7分:荒木大吾

ゲーム

スターティングメンバー

ホーム札幌はベースとなる3-6-1のシステム。
トップには鈴木武蔵選手が入り、チャナティップ選手とアンデルソン・ロペス選手がシャドーに入りました。ジェイ選手はベンチスタートです。

アウェイ磐田もベースとなる4-4-2。
30節の静岡ダービーと同じメンバーとなりました。ただ、ベンチには川又選手が復帰してきました。

札幌vs磐田 スターティングメンバー

前半

どうしても勝利しなくてはならない磐田は立ち上がりからテンション高くゲームに入ります。
札幌ゴールキックにも前からプレスをかけます。

札幌のゴールキック

しかし、ペースを握ったのは札幌。
うまいボール回しで磐田陣内へ攻め込みます。磐田は最終ラインが深く、跳ね返しても札幌に拾われるという展開が続き、札幌の攻めが続きます。

20分にはパスを繋いで攻める札幌がゴール前に迫り、白井選手がミドルシュート。
低く良いコースに飛んだシュートでしたが、八田選手が何とかセーブします。

さらに直後の21分、福森選手のロングパスに抜け出した白井選手がクロスを入れると、鈴木武蔵選手がヘッドで狙います。しかし体勢が伸び切ってしまい強いシュートを撃てず枠外へ。

防戦一方となった磐田でしたが、札幌寄りのミドルゾーンでセカンドボールを拾うと右サイドへ展開。
松本選手がゴール前に低いクロスを入れると藤川選手が飛び出します。藤川選手がスルー(または空振り?)するとファーサイドのアダイウトン選手が角度のないところから強烈なシュートを押し込み、磐田が26分に先制しました。

前半は磐田が1点リードで折り返します。

後半

ハーフタイムで両チームとも1人ずつ交代。
札幌は左サイドの菅選手を下げてルーカス・フェルナンデス選手を投入。
磐田は大井選手を下げて大南選手を投入しました。

フェルナンデス選手を入れて攻勢を強める札幌は、59分にジェイ選手を投入しさらに磐田に襲いかかります。

すると磐田も藤川選手を下げ荒木選手を投入。
直後の64分札幌は中野選手を投入し早い段階で3人の交代を終えます。

左サイドに入った中野選手は投入直後、前線中央へ上がり自身のスペースを空けるとそこに福森選手が上がりボールを受けます。そしてクロスを入れると鈴木武蔵選手がヘッドで狙います。
ゴールとはなりませんでしたが中野選手の動きでチャンスを作りました。

さらに69分、ハイプレスで高い位置でボールを奪った札幌は、フェルナンデス選手がスルーパスを鈴木武蔵選手へ通します。決定機でしたが武蔵選手のシュートはサイドネット。多くのチャンスを活かしきれません。

磐田は72分に待望の川又選手を投入しますが、札幌の攻勢は変わらず。

85分には中央遠目からチャナティップ選手がミドルシュートを狙います。良いコースに飛びましたが八田選手のスーパーセーブでゴールならず。

このまま磐田が逃げ切るかと思った88分、コーナーキックから深井選手がヘッドで押し込み、ついに札幌が追いつきました。磐田は終了直前で追いつかれる痛恨の失点。

札幌の得点となったコーナーキック

勝たなくてはならない磐田は少ない残り時間で攻めに転じます。
するとアディショナルタイム、自陣ゴール前のディフェンスからのボールを中央で川又選手が収め、一気にカウンターを仕掛けます。
左サイドから中央に展開すると、松本選手(だったと思います)が縦パスを入れ、中央で受けた荒木選手が進藤選手をかわしシュートへ。すると進藤選手が荒木選手を引き倒し、ペナルティキックの判定。
アディショナルタイム7分、荒木選手が自身で蹴り込み土壇場で2点目を獲得します。

このまま試合終了、劇的なゲームを磐田が取りました。

注目選手

ホーム札幌からはチャナティップ選手。
代表帰りながら精力的に動きまわり、攻撃を作っていました。
85分のミドルシュートは本当に惜しかったのですが、このシーンのようにもう少しシュートを狙った方がより怖い選手になると思います。

磐田からは選ぶのが難しいくらいみんな良かったんですが、やっぱり荒木選手ですね。
何とJ初ゴールが降格を避ける重要なペナルティキック。それをど真ん中に蹴るメンタル。素晴らしいパフォーマンスでした。
自身で取ったペナルティキックとはいえ、この重要なキックを川又選手じゃなく自分で蹴ったというところがまた良いですね。今後も注目な選手です。

まとめ

札幌は多くのチャンスを作りさすがのパフォーマンスでした。
ただ、ゴールだけが奪えませんでした。
磐田の粘りにゴールがとても遠いゲームとなってしまいました。

磐田は何とか残留に望みを繋ぎました。
綺麗なゲームではありませんでしたが、何としても勝ち点をもぎ取るという執念を感じるゲームでした。
八田選手のスーパーセーブ、小川選手の運動量など全員が勝ち点3に向かってプレーをしているところが伝わってきました。まだまだ数字上は厳しいですが、残留に向かって頑張って欲しいです。

J1は残り2試合。
優勝争いの他、熱い残留争いも注目です!

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