【FUJI XEROX SUPER CUP 2020】横浜Fマリノスvsヴィッセル神戸

サッカー
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J1開幕直前に行われるこの大会。
今年は2019 J1チャンピオンの横浜FMと、天皇杯チャンピオンの神戸というカードになりました。楽しみな一戦となりましたね!

2020.2.8
横浜Fマリノス 3(2PK3)3 ヴィッセル神戸
27分:ドウグラス
36分:マルコス・ジュニオール
40分:古橋亨梧
54分:扇原貴宏
69分:山口蛍
73分:エリキ

ゲーム

スターティングメンバー

まずは横浜FMのメンバーから。
かなり豪華、ほぼベストメンバーといえる11人となりました。
センターフォワードに新加入のオナイウ阿道選手が抜擢。
ベンチには同じく新加入の水沼選手をはじめ、大津選手や遠藤選手、エジガル・ジュニオ選手が控えます。

対する神戸もメンバーは固まってきたように思います。
清水から移籍してきたドウグラス選手がフォワードに入りました。
ビジャ選手が引退し、ポドルスキ選手が抜けましたが、相変わらず豪華なメンバーですね。

横浜FMvs神戸 スターティングメンバー

前半

昨年、横浜FMは最終ラインを高く取り激しいプレスからボールを奪う戦術でリーグチャンピオンとなりました。
今季もそのスタイルを継承した戦い方を見せてくれました。

11分、神戸はゴールキーパー飯倉選手を含めた最終ラインでボールを回すと、飯倉選手のパスをハイプレスで奪うとビッグチャンスを作ります。
ゴールにはならなかったものの、スタイルが表現されたチャンスシーンでした。

神戸も負けていません。
21分、同じように横浜FMの最終ラインからボールを奪った古橋選手、ドウグラス選手へ預けると
ドウグラス選手がエンドラインギリギリからマイナスで折り返します。
イニエスタ選手がフリーでシュート、完全に1点でしたがディフェンスが頭でクリア!
ビッグプレーでした。
そのプレーで得たコーナーキックから神戸にゴールが生まれますが、オフサイドの判定。
このゲームから取り入れられたVARで確認し、ノーゴールとなりました。

するとここから得点の取り合いになります。
27分、イニエスタ選手のスーパープレーが出ます。
2人のディフェンスが詰めますが、かなり狭い2人の間を通すスルーパスを放ち、ドウグラス選手がフリーに。
ドウグラス選手はしっかりとゴールを決め、神戸が先制しました。

イニエスタ選手の素晴らしいパス

逆に横浜FMは36分、神戸の選手がバイタルエリアからゴールキーパーへ出したバックパスを狙います。
仲川選手が飯倉選手の一歩前で触るとそのまま飯倉選手と激突。
こぼれたボールをマルコス・ジュニオール選手が無人のゴールへプッシュ、同点に追いつきます。

その直後の40分、横浜FMのビルドアップにミスが出ます。
ゴールキーパー朴選手も含めたメンバーでパスを回そうとしたところ、チアゴ・マルティンスから朴選手へのパスを古橋選手がカット、そのまま無人のゴールへ流し込み神戸が勝ち越します。

前半は神戸が1点リードで折り返します。

後半

横浜FMは後半開始と同時にオナイウ選手から遠藤選手へ、畠中選手から伊藤選手へ2人交代します。
この試合は、交代は5人・回数は3回までというレギュレーションのため、5人フルに交代するには2回の交代で2人同時に代える必要がありますね。
レギュラーシーズンに適用しても面白そうなルールですね。議論の余地がありそうです。

54分、横浜FMはスローインからエリキ選手が受けて反転してパスを入れるとフリーの扇原選手へ。
決定機に扇原選手のシュートは軽くループ気味に浮かし同点ゴールを奪います。
これは意図的に浮かしたのかダフったのか…気になります。

その直後、神戸はイニエスタ選手がロングパスを送ると、抜け出した古橋選手がインサイドボレーでループシュート。
惜しくも枠の少し上、ゴール天井に乗るシュートとなりました。
イニエスタ選手の正確なロングパスにどよめきました。

64分、神戸は最初の交代、ドウグラス選手を下げて田中順也選手を投入します。

交代からすぐ、神戸は横浜FMのバイタルエリアでボールをカットすると
そのままショートカウンターでイニエスタ選手へボールをパス。
イニエスタ選手はエリア内からクロスを放ちます。
カウンターを喰らい戻りながらの対応となった横浜FMのディフェンスは、クロスをカットすることに精一杯となり、前へクリアできずペナルティエリアにボールを落としてしまいました。
それを山口選手が拾ってシュート、しっかりと決めて神戸が三度勝ち越します。

しかしこれでは終わらず、横浜FMは73分に右サイドから仲川選手がファーサイドへアーリークロス。
フリーで受けた遠藤選手はゴールキーパーを引きつけてエリキ選手へラストパス。
エリキ選手は難なく決め、三度追いつきました。

その後、仲川選手が82分、84分、89分に決定機を迎えますがいずれも決めきれません。
飯倉選手との対決となりましたが、抜いてもディフェンスがカバーする決死の守備の前に得点できませんでした。

さらに93分、途中出場のエジガル・ジュニオ選手が抜け出し飯倉選手との1対1となりましたが、これも飯倉選手がストップ!

試合はこのまま3-3で終了、ペナルティキック戦へ。

ペナルティキック戦

横浜FMが先攻となりましたが、一人目チアゴ・マルティンス選手がしっかりと決めます。
後攻の神戸の一人目はイニエスタ選手。
しっかり決めて1-1。

2人目は扇原選手と田中順也選手がどちらも決めて2-2。

ここから珍しいことが起きました。
4人ずつ両チーム合わせて8人が連続して失敗。
さらに7人目の遠藤選手までがミスし9人連続失敗という前代未聞の事態に…
神戸9人目の山口蛍選手がしっかりと決め、神戸が勝利しました。

まとめ

お互いにスタイルを出し合った素晴らしいゲームでした。
横浜FMは今季もたくさん得点を取れそうですね。
この試合はミスでの失点がありましたので、ここをしっかり修正していければ今季も上位に食い込みそうです。

神戸はいよいよ強豪チームの仲間入りを果たしたような印象ですね。
イニエスタ選手は相変わらず一人次元の違うプレーを見せていましたし、受け手の古橋選手も怖さが出てきました。
これにドウグラス選手がさらにフィットしてくれば、さらに攻撃力が上がりそうです。
守備についても、3失点したとはいえ、安定してきたのではないでしょうか。

ボランチ横のスペース

ちょっと気になったのはサンペール選手が守る両脇のスペースでしょうか。
そこを使われたのも前半までで、後半は山口選手などが埋めていましたので問題なさそうでしたが、
ここを使われてしまうとピンチを招きそうです。

そして最後に触れておきたいのは飯倉選手。
横浜FMで育ったゴールキーパーが、神戸のゴールを守りました。
素晴らしいセーブを連発し、ペナルティキック戦でもシュートストップを見せてくれました。
インタビューでも良い表情をしていましたね。

飯倉選手

ヴィッセル神戸の皆さん、優勝おめでとうございます。
いよいよリーグ戦ももうすぐです、J開幕が待ち遠しいですね!

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