いよいよJ2も開幕です!
どの試合を見ようか悩みましたが、昨シーズン最終戦を観戦した水戸の試合を選択しました。
ホーム水戸は秋葉新監督を迎え、昨シーズンまで2シーズンを水戸で過ごした黒川選手を擁する大宮を迎え討ちます。
2020.2.23
水戸ホーリーホック 1-2 大宮アルディージャ
24分:オウンゴール
56分:山田康太
75分:富山貴光
ゲーム
スターティングメンバー
水戸ホーリーホック
まずはホームの水戸。
4-4-2のシステムだと思いますが、左サイドに入った外山選手が下がって5バックになるシーンが見られました。
そして右サイドバックが本職の岸田選手がセンターバックを務めており、かなりスクランブルな戦い方を選択した印象です。
本来フォワードの村田選手が右サイドに入っていたのもそのひとつですね。
大宮アルディージャ
対するアウェイ大宮は、楽しみにしていた黒川選手がメンバー外。
湘南から帰ってきた菊池選手がシャドーに入り、同じく新加入の近藤選手とコンビ。
1トップはこれまた新加入のハスキッチ選手。
おなじみ3-6-1のシステムです。
メンバー配置
前半
スターティングメンバーでも触れましたが、水戸の左サイドに入った外山選手、
対面するイッペイ選手をマークし、サイドバックの位置まで下がっているシーンがありました。
その場合は水戸は5バックに。
水戸はフォワードも2枚、右サイドの村田選手も高目の位置を取っていたため、
外山選手が下がってしまうと割と中盤に大きなスペースが空いていました。
24分、大宮が右サイドを突破し、ハスキッチ選手が低いクロスを入れます。
大宮の選手は詰めきれておらず、チャンスは潰えたように見えましたが、
なんでもないこのクロスを水戸のゴールキーパー牲川選手がファンブルしてしまいます。
岸田選手がフォローしていましたが、大宮の選手をかわそうとボールにタッチしたところ
自陣のゴールに入れてしまいオウンゴール。
大宮がラッキーな先制点を奪います。
牲川選手と岸田選手の2人が致命的なミスをおかしてしまいました。
対する水戸は28分、中盤で大宮のパスをカットした村田選手がそのままドリブル。
ペナルティエリアまで侵入し大宮ディフェンスと交錯します。
そのこぼれ球を深堀選手がシュート、これはポストに直撃し、跳ね返りを奥田選手が狙いますが、大宮ディフェンスが体を張ってブロック。
水戸は決定的なチャンスを活かせませんでした。
そして39分、ハスキッチ選手が孤立しながらも収めたボールを、水戸のボランチ2枚でプレッシャーをかけると、3人目の乾選手がボールをさらいそのままドリブル。
フリーになった深堀選手にラストパスを送ると、深堀選手はワントラップからシュート。
少しシュートまでの動作が遅くなってしまい大宮ディフェンスのブロックが間に合いました。
さらにその直後、今度は左サイドをドリブルで突破した乾選手が低いクロスを入れると
またも深堀選手がダイビングヘッドでシュート。
枠に飛ばすことができず、深堀選手はまたもチャンスを決めきれませんでした。
前半はこのままアウェイ大宮が1点リード。
後半
ハーフタイム明け、大宮はシャドーの菊池選手を下げ、奥抜選手を投入します。
水戸も55分、深堀選手を下げ中山選手を投入し、お互いに一人ずつ交代します。
すると56分、水戸が追いつきます。
フリーキックをファーサイドでンドカ選手が折り返すと、こぼれ球が山田選手へ。
山田選手はワンフェイントでディフェンスを外し、ニアサイドを撃ち抜きゴールゲット。
素晴らしいゴールでした。
勢いに乗る水戸は61分、笠原選手のキックミスを拾い山田選手に繋ぐと、
そのまま持ち込みフリーの外山選手へボールを渡します。
外山選手の優しいクロスを奥田選手がボレーで狙いますが、枠を捉えきれず。
決定機を外してしまいました。
押され気味の大宮は62分にハスキッチ選手を下げ、富山選手を投入。
それでも勢いは水戸のままでしたが、75分に大宮が勝ち越します。
クリアボールを左サイドにつけた大宮、奥抜選手がンドカ選手を振り切って攻め込むと、
奥抜選手は冷静にマイナスで低いクロスをエリア内に入れます。
三門選手がフリーでシュートを狙うと、牲川選手のスーパーセーブに一度は止められますが
富山選手がプッシュしゴールイン。
ホーム開幕戦で負けられない水戸、直後に反撃します。
コーナーキックからのこぼれ球がまたも山田選手に渡ると、胸トラップの後にワンフェイントでディフェンスをかわしてボレー。
一連の動作は完璧でしたが、シュートだけが枠を外れてしまいました。
これが決まっていたら伝説級のゴールでしたね…
追いつきたい水戸は91分、村田選手に代わって入った山谷選手が右サイドからカットイン、
強烈なシュートを狙いますが笠原選手がスーパーセーブ。
このままゲームは大宮の勝利で終わりました。
注目選手
安東輝選手
今季松本から移籍してきた中盤の選手です。
ボランチに入りましたが縦横無尽に動き回り、左サイド高い位置からクロスを上げるシーンもしばしば。
ボール奪取でも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
今季の水戸は安東選手が中心になりそうですね。
この安東選手が松本でほとんど出番がなかったというと、J1というのは相当のレベルということですね。
この持ち出しを見ても素晴らしいものを感じます。
ハスキッチ選手
対する大宮はハスキッチ選手を挙げたいと思います。
62分で下がりましたが、ボールを収める強さなど片鱗を見せてくれました。
まだ他のメンバーと噛み合っていないところや、そもそもこのゲームがあまり攻められない展開だったことから
そこまで目立ったシーンはありませんでしたが、ゴールを取り出すと相当やりそうな雰囲気を持っていますね。
まとめ
ホームの水戸は、この展開であれば最低1の勝ち点は取らないとなりませんでした。
選手達としては「負けた気がしない」のではないでしょうか。
ポゼッションは53対47、シュートは17対9とスタッツ上でも圧倒しました。
しかし、シュート17に対して枠内シュート4は少なすぎますね。
決定機も多かっただけに、しっかり仕留めることが求められそうです。
あとは失点もあっさりしていたので、堅いディフェンスの再整備も必要かもしれません。
対する大宮は若干心配になりました。
水戸が良すぎたのか大宮がおとなしかったのか判断に困りますが、
だいぶ良いようにやられてしまった印象でした。
ただ、戦い方はさすがの一言。
水戸の攻勢をじっと耐え、攻めどころでゴールを奪って試合に勝利するという
素晴らしい戦いぶりでした。
そして高木監督の采配ですが、投入した奥抜選手と富山選手が決勝ゴールに絡んでいて
勝負師の部分を見ることができました。
今季のJ2も面白くなりそうですし、両チームの次のゲームも楽しみです!!
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