【2020 J2第12節】松本山雅vsアビスパ福岡

サッカー
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5連敗と元気のない松本、同じく3試合勝ちのない福岡をホームに迎え6試合ぶりの勝利を目指す一戦。

福岡としても昇格に向けてアウェイながら勝ち点3を持ち帰りたいゲーム、激しい一戦となりました。

2020年8月15日
松本山雅 1-0 アビスパ福岡
90+4分:塚川孝輝

松本vs福岡 ゲーム展開

とても固いゲームとなりました。
両チームとも我慢しながら相手の隙きを狙う戦いとなり、1点ゲームとなりました。
特に動きの少なかった前半は、26分に福岡がセットプレーからグローリ選手のヘディングシュート、42分に松本がクロスの跳ね返りを塚川選手がミドルシュートをそれぞれ放ったシーンがチャンスシーンでした。

後半に入ると塚川選手が自陣ゴール前で痛恨のパスミス。フアンマ選手にボールを渡してしまい決定機をプレゼント。フアンマ選手は枠に飛ばせず福岡は超決定機を逃してしまいました。

そして後半アディショナルタイムのコーナーキック、乾選手がドンピシャヘッドを叩くと、ゴールキーパーの杉山選手が何とかセーブしますが、こぼれ球を塚川選手がバイシクル気味で押し込んでついに松本が先制。

このゴールを守り切り、松本が6試合ぶりの勝利を掴みました。

松本山雅

松本スターティングメンバー

松本は3バックで、1トップには本職がボランチのアウグスト選手が入る布陣で臨みます。前節からは先発が8人変更されたメンバーです。

最終ラインの3人でパス回しを行い、両サイドの高橋選手か吉田選手を高い位置に上げてそこへのロングボールを蹴り込む、もしくは前線の3枚の動き出しに合わせて縦に入れるような攻め方を見せていました。

その最終ラインに入った常田選手、今季スタート時はベガルタ仙台所属でした。ルヴァンカップにも出場しており、そのゲームで注目選手として挙げておりましたが松本へ移籍。しっかりディフェンスの役割を果たしていましたね。

ディフェンス時は前線の3人がファーストディフェンスとしてしっかりと相手を追い、両サイドの選手がディフェンスラインに入って5バックを形成して粘り強く守るスタイル。実際に福岡に攻め込まれる場面は多かったものの、大きなピンチもさほどなくディフェンスは機能していたのではないかと思います。

そしてこの日の松本にはもの凄い気迫を感じました。
前節の3失点の反省からか、スタートから70分近くまで攻撃力は少し目をつむった前線の3人で追い回してロースコアでゲームを作る。そこから阪野選手や鈴木雄斗選手を投入して1点を奪って逃げる、しかし得点できなかったので最後に個でなんとかできるイズマ選手を投入し得点を狙う、そういう戦い方に見えました。

実際に劇的なゴールで1-0の勝利を掴んだ松本、塚川選手がインタビューで語った「綺麗でなくて良い、泥臭く勝利を積んでいくのが山雅のサッカー」という言葉がすべてだったと思います。昨年J1のプライドも捨て、泥臭く今できるサッカーで勝ち点を奪っていく、これから松本の巻き返しが期待できそうです。

このゲームの注目選手は、なんと言ってもミスでピンチを招きながら決勝点をゲットした塚川孝輝選手で決まりですね。

アビスパ福岡

福岡スターティングメンバー

対する福岡は4-4-2、こちらは前節から先発を7人変更。やはり過密日程を考慮するとやりくりが大変になりますね。

4-4-2の3ラインがしっかりとプレスをかけ、松本の前進を阻みます。
プレッシャーは厳しく、ディフェンスサードまで運ばれてもグローリ選手と上島選手の両センターバックがしっかりと締め、失点の匂いはほとんどしませんでした。

ただ、攻撃の面では松本のディフェンスを崩し切ることができず、なかなか得点を奪えません。前半のセットプレーからのグローリ選手のヘディングシュートは枠に飛ばせず、後半の塚川選手のプレゼントパスもフアンマ選手がゴールを決めきれず、これが最後まで響いてしまいました。

得点は奪えませんでしたが、交代出場で投入された北島祐二選手が光るプレーを見せていました。下部組織出身の北島選手は左サイドで切れの良いドリブル突破を何度も見せていました。エンドラインギリギリで相手を抜き去ったシーンは得点まであと少しでしたね。

今日は敗戦となりましたが、ディフェンスはかなり整備されていて大崩れはなく、前線に力のあるプレイヤーがたくさんいるので、もう少し噛み合えば安定して上位に入れそうな印象を受けました。コンディションを整えて次ですね。

次節の予定

6試合ぶりの勝利を掴んだ松本はアウェイで東京ヴェルディ、福岡はホームで水戸と対戦します。いずれも水曜日と日程的には相当キツいと思われます。

ただ、次節の相手はいずれも今節は日曜日に試合を予定しており、中1日の差があります。夏日に中1日は相当な差となるはず、そのメリットを活かして勝利を目指したいところです!

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