1991年に発生した女児の行方不明事件。
謎だらけのこの事件は30年以上が経過した現在も未解決のままとなっています。
近い地域に住んでいたこともあって昔からとても気になっているこの事件を「未解決事件」の最初の記事としたいと思います。
事件の概要から、自分なりの考察について記載していきます。
事件概要
日時:1991年7月24日深夜から翌早朝にかけて
場所:福島県船引町(現田村市)の自宅
概要:就寝中と思われる時間に連れ去りor失踪
7月24日の夜、遊びに来ていた同学年の女児2名(舞ちゃんの母親の友人の子)と一緒に就寝。
翌朝女児2名が目覚めた際に舞ちゃんが不在であることを認識。
つまり就寝中に自宅から忽然と姿を消してしまったということ。
それから2023年現在まで32年が経過しているが、発見・解決に至っていない。
文字通り謎だらけの事件です。
登場人物
事件に関わっている可能性のあるメンバーは以下の通り。
- 舞ちゃん(7歳、当事者)
- 父
- 母
- 弟(6歳、1歳)
- 祖父母
- 母の友人の子(小4、小2)
- 姪(当日は郡山の実家に帰省しており不在、舞ちゃんから見れば従姉妹)
- 従業員K(血縁はないが、住み込みで働いている、姪の恋人)
舞ちゃんの家は自営業で建設業とのこと。
自宅は事務所を兼ねており、1Fは祖父母とKの部屋、2Fに事務所と石井家のリビングがある。(姪の部屋は1F?不明)
1Fと2Fそれぞれに玄関があり、二世帯住宅となっていた。
姪は舞ちゃんの父の姉の娘、Kはその姪の恋人です。
2人は非行に走っており、矯正も兼ねて父の会社(父は登記上は専務だったという情報あり)で雇い一緒に住んでいたという経緯のようです。
こちらの家には当日は11人がいたことになります。
時系列
7月24日
昼過ぎ:姪が郡山の実家に帰省
20時50分頃:父と弟2人が2F寝室で就寝
21時20分頃:祖父母がタクシーでスナックへ(1F玄関は施錠)
21時30分頃:舞ちゃんと、遊びに来ていた女児2名と3人で就寝(父の寝室の隣の部屋)
22時20分頃?:Kが郡山の友人と会うために外出(1F玄関未施錠)
22時30分頃:母が2F玄関の施錠を確認し、舞ちゃんの就寝の姿を確認 *舞ちゃん最後の確認
22時45分頃:母が1Fで入浴(何者かが2Fへ上がる音を聞いている)
23時00分頃:母が父と弟が寝ている寝室で就寝(この時は舞ちゃんを確認していない)
23時00分頃:Kが船引駅で終電終了のためにタクシーを拾い郡山へ向かう
23時40分頃?:Kが郡山着
7月25日
2時00分頃:祖父母が帰宅(施錠したはずの1F玄関の鍵が開いていた)
4時30分頃:父が起床し事務所へ(2F玄関が未施錠だった)
5時30分頃:舞ちゃんがいないことに気づく
6時05分頃:警察へ通報
7時00分頃:Kが帰宅
母が22時30分に就寝中の姿を確認し、タオルケットを掛け直しています。
そして23時に就寝していますが、1時間は眠れずにいたとのこと、また寝室はドアを開けっ放しにしていたという情報もあります(舞ちゃん達が寝ている部屋の入り口が見える)ので、それを考慮すると舞ちゃんがいなくなったのは、
「23時30分~23時」または「翌1時~2時」、「2時30分(祖父母が帰宅後に寝るまで30分と仮定)~4時30分」
のいずれかになります。
いなくなったタイミング
23時30分~23時
一番可能性が高い時間帯ではないでしょうか。
祖父母の外出と母の入浴を確認できれば、しばらく自由に家の中を動くことができる気がします。
翌1時~2時
これはどうでしょうか。
この時間帯であれば、母が影響している説しか可能性はないですね。
この場合、母がKの外出(不在)を認識できていたかが鍵になりそうです。
2時30分~4時30分
この時間帯は一番可能性が低いですかね。
祖父母の寝静まるタイミングが読めませんし、前述の通り父母の寝ている部屋の扉は開いていたので、そこを通って実施することは難しいのではないでしょうか。
怪しいのは?
従業員K
誰がどう見ても一番怪しい動きをしています。
22時過ぎに公衆電話で郡山の友人と電話をしており、シン◯ーで錯乱していたこともあり心配して会いに行きます。
自分の車がバッテリーあがりでエンジンがかからないため、タクシーで郡山に向かい、運転手がアリバイを証明しています。
郡山の友人は錯乱もあり約束を忘れて現れず、タクシー代がもったいないこともあり始発まで駅前ベンチで時間を過ごします。ここでも客引きがアリバイを証明しています。
始発に乗って船引に戻り、大騒ぎ中の自宅に帰ってきています。
怪しすぎる…が、アリバイがあります。
そして2週間程度に及ぶ取り調べでも立証できていません。
ちなみに、7月25日から恋人の姪と旅行に行く予定でしたが、父から仕事を言いつけられ旅行がキャンセルになっています。
そのため、仕事のために始発で戻ってきたのだと思われます。
普段からうまくいっていなかった父への恨みをこれでさらに募らせ、舞ちゃんに矛先が向いた、ということも動機としては有り得そうです。
母
もう一人は母でしょうか。
しかし、あまりにも時間がないですよね。
22時30分以降は2時に祖父母が戻るまで時間がありますが、Kの外出は偶発的ですし…
ただ、友達を寝ることはわかっている(父を含めた自分達とは寝ない)ので、この日を選んだということもあるかも…
ただ、母説だとすると動機がわかりません…
考察
私なりの考察ですが、やはり犯人はKしかいないと思います。ただ、一人では無理かなとも思います。
22時過ぎに公衆電話から電話をしていますが、この公衆電話は家の玄関が見える位置にあったという情報があります。
この時点で祖父母不在はわかっていますので、協力者を呼び、母の入浴を待ち、入浴を確認(外から確認できるかがわからず説的には弱いですが)した上で寝室から連れ去り玄関で協力者へ渡すという流れです。
警察の捜査で家の人間以外の痕跡がなかったということ、玄関で警察犬の動きが止まってしまったことも一応辻褄が合うし、アリバイも崩せるかと…
動機はやはり父への恨みなのかなと思います。
そもそも旅行自体が姪との狂言で、友人と寝るこの日を狙っていたのではないかと思います。
旅行がキャンセルになったため、姪を容疑者から外すために昼から実家に戻らせていた、なのでわざわざ夜に郡山まで行っているにもかからわず姪とコンタクトを取っていないというのも説明できるかと。
今は舞ちゃんの弟さんが探偵社をやっているという情報もあります。姉を探したいという思いもあるのでしょうか。
ご家族のことを思うと、一日でも早く事件が解決することを願っています。
情報をお持ちの方は福島県警察本部へご連絡ください。
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