【J2第33節】FC琉球vsモンテディオ山形

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台風の影響で2日順延となったゲームです。
両チームとも調整が難しいと思いますが、何より山形サポーターが大変ですね。
ただ、昇格争いには勝利が欲しい山形、どのようなゲームとなったでしょうか。

2019.9.23
FC琉球 3-3 モンテディオ山形
30分:山田寛人
56分:坂元達裕
76分:ジェフェルソン・バイアーノ
81分:オウンゴール
85分:風間宏希
90+1分:上原慎也

ゲーム

スターティングメンバー

ホーム琉球は小野伸二選手がスタメン。
山田選手がトップに入り上門選手がセカンドトップの4-4-2。

対するアウェイ山形は大槻選手をトップにした3-6-1。

琉球vs山形

前半

山形は自陣でブロックを敷いて琉球の攻めに対抗。
そのため琉球はボールを持って攻める時間が増える展開となりました。

30分、ビルドアップでセンターバックから右サイドバックへ展開した琉球ですが、ボールを受けた鳥養選手がダイレクトでディフェンスの裏に蹴り込むと、山田選手が抜け出してボールを収めます。
山田選手はカットインして左足でシュートを放つと、ゴールキーパー櫛引選手の手をすり抜けてゴールへ。
FC琉球が先制に成功します。
櫛引選手はクロスに備えていて、虚を突かれた形になってしまいました。また、昔から指摘されていた下から上へ手を上げるクセが出てしまいましたね。

さらに40分には上門選手が高い位置で粘り強くボールを奪うと、小野選手が富所選手へスルーパス。
左サイドへの展開になるかと思われましたがさすが小野選手。
裏を突いたパスで山形ディフェンスを切り裂きました。
富所選手のシュートは残念ながらゴールとはなりませんでしたが、素晴らしいシーンでした。

前半はホーム琉球が1点リードして折り返しました。

後半

後半ギアを上げてきた山形。大槻選手と山岸選手・坂元選手のシャドーの3人を中心に同点ゴールを狙います。
するとボランチ本田選手が短い縦パスを入れると、前線の選手が3回のワンタッチパスでダイレクトにゴールに向かいます。
最後は坂元選手が前向きでボールを受け、左足でミドルシュート。
豪快にネットを揺らして山形が同点に追いつきました。

さらに山形はジェフェルソン・バイアーノ選手を投入し勝ち越しを狙います。
バイアーノ選手を狙ったアーリークロスが左サイドから上がると、ついていた福井選手が手でボールを扱ってしまい、ハンドリングの反則。
このペナルティキックをバイアーノ選手が決めて76分に山形が逆転しました。

さらにさらに3分後の81分、右サイド柳選手が低いクロスをディフェンスとゴールキーパーの間に入れると岡﨑選手がオウンゴール。
ボールが良かったので岡﨑選手は責められない失点でした。

3-1と2点ビハインドとなった琉球ですが諦めません。
左コーナーキックを獲得すると、途中出場の上原選手が倒されてペナルティキックを獲得。
これを風間宏希選手がしっかり決めて1点差に。

さらにアディショナルタイム、しっかり守る山形に対し最終ラインから福井選手が放り込むと、
競り勝ったボールは山田選手の足元に。
山田選手は体勢が良くなく、ゴールに向いている上原選手へボールを落とします。
上原選手は迷いなく足を振り抜き、ゴールへ突き刺します。
ゴールキーパー櫛引選手はまったく反応できないファインゴールでついに同点に追いつきました。

試合はこのまま3-3で終了、琉球は貴重な勝ち点1を獲得しました。
逆に山形は勝ち点2を失った形となってしまいました。

注目選手

ホーム琉球からは小松選手。
小野選手とボランチを組んだ小松選手、前半から大胆な縦パスにチャレンジしていました。
中盤でのディフェンスにも奮闘しており、特に守備に不安のある琉球の残り9試合のキーマンとなりそうです。

アウェイ山形は柳選手。
豊富な運動量で右サイドを何度もアップダウンし、攻守に奮闘していました。
攻撃でも3点目のオウンゴールを誘発しており、結果を出したと思います。
さらなるステップアップがありそうな選手ですね。

まとめ

琉球は意地のドローへ持ち込みました。
攻めはとても良かったですが、守備に課題が残りました。
前線から最終ラインまでの距離が遠く、中盤にスペースを与える場面が目立ちました。
最終ライン4人が晒されての守備はさすがに守り切ることは難しいので、
中盤でのフィルターをもう少し強くすることが必要かもしれません。
繰り返しになりますが、攻めはとても良かったです。
個も特徴的な選手が多いですし、山田選手が加入してさらに深みが出ました。今後も楽しみです。

対する山形は非常に堅いですね。
ディフェンスは強固で、かと言って守備に偏っているわけでもなく。
終盤にジェフェルソン・バイアーノ選手や井出遥也選手が出てくる選手層は相手チームにとっては脅威です。
この試合は3失点しましたが、特に今後に問題となりそうな崩され方ではありませんでした。
逃げ切り失敗でのドローで勝ち点2を失ったと書きましたが、これで単独2位になったことも事実。
最後まで自動昇格を争う一番手となりそうです。

とても白熱した一戦となったこのゲーム。
両チームには今後の奮闘を期待しています!

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