【J1第30節】清水エスパルスvsジュビロ磐田

サッカー
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J1で50回目の静岡ダービー。
サッカーといえば静岡、と言われて育った世代の私としてはこの組み合わせはたまらないものがあります。
ただ個人的には息子が以前U-12の浜名湖カップに出たことくらいしか静岡との接点はありませんが…
グランパスとの決勝に競り勝ち優勝した思い出の場所です。
話が逸れましたが、今回の静岡ダービーはお互いのJ1残留がかかっており、お互いに絶対に勝ちたいゲームとなりました。

2019.11.2
清水エスパルス 1-2 ジュビロ磐田
39分:藤川虎太朗
50分:オウンゴール
86分:アダイウトン

ゲーム

スターティングメンバー

ホーム清水は4-4-2。ドウグラス選手にジュニオール ドゥトラ選手を組ませる2トップ。
ゴールキーパーは大久保選手、清水ゴールに鍵をかけます。

アウェイ磐田も4-4-2。ゴールキーパーはカミンスキー選手をベンチに置き、八田選手がスタメンに入りました。そして藤川選手がサイドに入りルキアン選手とアダイウトン選手の2トップの布陣です。

清水vs磐田 スターティングメンバー

前半

ダービーらしいハイテンションでのゲームスタートとなりました。
スタジアムの雰囲気もいきなりMAXという素晴らしい空気感が画面越しでも伝わってきます。

5分、八田選手からのロングボールがバイタルエリアでバウンド、するとファン・ソッコ選手が目測を誤りかぶってしまいます。アダイウトン選手が裏を取りゴールキーパーと1対1のシーンとなりますが、ファン・ソッコ選手が引き倒して止めてしまい、レッドカード。
これは文句なしのレッドカード、清水としては5分で1人少ないというかなり辛い展開となります。
逆に磐田としては願ってもない展開となりました。
良く見ると、ロングボールに対してルキアン選手が清水ボランチの選手をブロックして競らせないようにしており、バイタルエリアでバウンドさせることに成功しておりました。影のアシストをしていました。

そしてそのファン・ソッコ選手の穴を埋める為、ドゥトラ選手を下げて立田選手を投入。
ドゥトラ選手が良さそうな動きを見せていただけに、かわいそうな交代となりました。

13分、急な出場の為にゲームに入りきれていない立田選手が、ボール回しでトラップミスをするとルキアン選手がボールをさらって抜け出します。シュートはなんとかブロックして失点は免れました。

32分、少ない人数で攻めに出る清水、何とか磐田ゴール前までボールを運びますが、ボールを奪われ右サイドへ展開されます。
磐田に取って左サイドにボールが出ると、アダイウトン選手が単独でボールを運び、自陣から相手ゴール前まで迫ります。シュートまで持っていきますが、枠を捉えることはできませんでした。

さらにその直後、ルキアン選手が右サイドを突破しエンドライン深くまで運ぶと、緩いクロスをゴール前へ。清水立田選手の鼻先に入り込んだアダイウトン選手がヘッドで狙います。決定機でしたが枠へ飛ばせず、ゴールとはなりませんでした。

攻めに攻める磐田がついに先制します。
39分、左サイドを起点に攻めると、一旦戻したボールを小川選手が右足で巻くボールでクロスを入れます。アダイウトンが競ったボールは誰にも触れずにファーサイドへ流れると、藤川選手が綺麗にトラップしそのまま右足を振り抜きます。ゴールキーパーの大久保選手のニアサイドを抜き、先制ゴール。

前半は磐田が1点リードで折り返します。

後半

ハーフタイムでの交代は両チームともなし。
追いつきたい清水は50分、左サイドのスローインを二見選手がロングスローで磐田ゴール前に入れると、スクランブルが起き磐田大井選手に当たってゴールイン。清水が意地で追いつきます。

清水同点ゴール

追いついた清水は勢いそのままに逆転ゴールを狙います。
コーナーキックを立て続けに獲得すると、57分には松原選手がドンピシャヘッドで狙います。
これは八田選手のスーパーセーブでゴールとはなりませんでしたが、これまでドウグラス選手をターゲットにしており、裏をかいた良い攻撃でした。

そして62分、清水は自陣ゴール前でボールを奪うと手数をかけず前線へ。
右のハーフスペースへ出したボールをドウグラス選手が収めると、2対2の場面を作ります。ドウグラス選手はディフェンスを抜き切らずにミドルシュート。強烈なシュートでしたがこれも八田選手がスーパーセーブ。

その後は両チームとも選手交代をして活性化を狙います。
ゴールを狙う磐田は69分に大久保嘉人選手、82分に荒木選手を投入。
1人少なく運動量を求められる清水はフレッシュな選手交代を狙い78分に川本選手、85分に水谷選手を投入します。

86分、左サイドに展開した出た清水は川本選手が競り合いでファールを取られます。正当なチャージと抗議に出る清水ですが判定変わらず、磐田はすぐにリスタートして逆サイドにボールを展開します。
アダイウトン選手にボールが渡るとドリブルを開始し縦にクサビのパスを入れます。ルキアン選手がそのボールを体を張って収めると、そのまま走り込んできたアダイウトン選手へスイッチ。抜け出したアダイウトン選手がそのまま流し込み、ついに磐田が勝ち越しに成功します。

アダイウトン選手の決勝ゴール

このまま試合は終了。50回目の静岡ダービーは磐田に軍配が上がりました。

注目選手

ホーム清水は西澤健太選手。下部組織出身で大学経由で加入した選手ですが、攻撃的なポジションをフレキシブルに対応し、さらにはセットプレーのキッカーも努め攻撃を牽引します。
残念ながら1人少ないところをカバーする為に走り回ることとなってしまい、その攻撃力を十分に発揮することができませんでした。

対する磐田からは藤川選手。左右ポジションを入れ替えての攻撃やゴール前への顔出しなど、非常に将来性を感じる選手です。先制点の際の冷静なプレーも素晴らしかったです。

まとめ

残留に向け、大きな勝ち点3をもぎ取った磐田。しかも静岡ダービーでの勝ち点3、本当に大きな勝利となりました。何より一体感を感じるチームプレーが見られ、その中でもアダイウトン選手の個を活かすことができていました。残り4試合、強敵も残っておりますが全部勝って残留を果たしたいところです。

対する清水はファン・ソッコ選手の退場が痛すぎました。そんな中でもカバーするべく全員がハードワークし、互角の戦いを演じていました。ドウグラス選手というスーパーな選手もいますし、このベースにドウグラス選手を活かせれば残留は目前だと思います。

今回の静岡ダービーも熱く面白いゲームでした。
来季も両チームJ1で、ダービーを見られることを期待しています!

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