来季の舞台を決めるプレーオフファイナル。今年のカードはJ1湘南vsJ2徳島となりました。
先週はドローで良かった徳島が今度は勝たなくてはならないレギュレーション、どういう戦い方をするか注目です。
2019.12.14
湘南ベルマーレ 1-1 徳島ヴォルティス
20分:鈴木徳真
64分:松田天馬
ゲーム
スターティングメンバー
ホーム湘南は3バックに1トップ2シャドーのフォーメーション。
トップに入る山﨑選手は元徳島、古巣対戦となりました。
アウェイ徳島は先週の山形戦と同じメンバー。安定感のあるメンバーで挑みます。
3-6-1同士のミラーゲームでスタートしました。
前半
勝たなくてはならない徳島に対し、無理をする必要のない湘南がどのように戦うかが楽しみでしたが、立ち上がりから徳島を押し込みます。
波状攻撃を仕掛け、3分に齊藤未月選手のミドルシュートでゲームがスタートします。
対する徳島も反撃。湘南の攻撃を中盤でカットすると野村選手が倒れながらラストパス。
河田選手がボールを持ち込みシュートまでいきました。
さらに8分、徳島は左サイドで作り中央を経由しながら右サイドへ展開すると、田向選手が1対1でカットインし左足シュート。
惜しいシーンでしたが鈴木冬一選手がブロックに入りゴールならず。
立ち上がりの湘南の猛攻を耐えた徳島、だんだんとペースを握りだすと20分に先制します。
左コーナーキックをファーサイドに蹴り込むと石井選手が中央へ折り返し、鈴木徳真選手が押し込んでゴール。左右に振られて完全にマークがずれていました。
徳島にとって大きい先制ゴールが生まれました。
このままでは降格する湘南も反撃します。
24分、縦パスを受けた山﨑選手がポストとなると、ゴールに背を向けたままヒールでスルーパスを出すと中川選手が抜け出しシュート。
決定機でしたがバイス選手のブロックが間に合いゴールならず。
前半は徳島が1点リードで折り返します。
後半
湘南は後半開始から中川選手に代えてクリスラン選手を投入します。
47分、逆に徳島がチャンスを作ります。
バイス選手が右サイドへ早いロングパス。田向選手がボールを受けるとカウンター発動。中央の河田選手へボールを渡すと河田選手はミドルシュート。
際どいシュートでしたが枠を外れました。
52分、湘南は鈴木冬一選手が左サイドを突破しクロス。
クリスラン選手がヘッドで狙いますが梶川選手が好セーブ。
ゴールとはならなかったものの、クリスラン選手は存在感を示しました。
そして64分、またも鈴木冬一選手から山﨑選手へボールが渡ると、山﨑選手はグラウンダーのクロスを入れると中央でクリスラン選手がスルー。
クリスラン選手に引っ張られた徳島ディフェンスの裏でフリーで受けた松田選手が冷静に流し込んで同点ゴールをゲット。試合を振り出しに戻します。
クリスランが投入された後半から湘南ペースになり、特に60分頃から湘南の時間だったので、徳島は流れを戻そうと62分に小西選手から渡井選手にスイッチしたばかりでした。ペースを取り戻す前に湘南がゴールを奪い切りました。
同点では昇格できない徳島は70分、島屋選手に代えて杉本選手を投入。
攻めを活性化させるべくドリブラーに期待を寄せます。
90分、中央の岩尾選手から左に開いた渡井選手に展開すると、渡井選手の低いクロスに河田選手がダイビングヘッド!
無情にもボールはゴールの僅か外に飛びます。
しかもヘディングの際に頭部にダメージを受けた河田選手はこのプレーで交代となります。
徳島の猛攻が続き湘南イレブンは全員が守備に。
クリスラン選手までもがサイドでボールを持つ選手についていく程。
徳島は一旦立て直しにボールを下げますが、中央で受けた鈴木徳真選手がそのままドリブルして持ち上がりミドルシュート。
ゴールキーパーの富居選手が一歩も動けないミドルシュートでしたが、サイドネットに突き刺さり万事休す。
結果1-1のドローで湘南がJ1残留を決めました。
注目選手
ホーム湘南は鈴木冬一選手。
以前見たときは子供っぽさが残るプレーヤーだったのですが、金髪という見た目も大きく変わっており、それだけではなくてとてもスキルフルなサイドプレーヤーとなっていました。
杉岡選手とポジションがかぶりますので、ハイレベルなポジション争いとなりますね。
対するアウェイ徳島は河田選手を挙げます。
得点こそありませんでしたが、ポストになり裏に抜けたりとたくさんのタスクをこなしておりました。
今シーズンの徳島でなくてはならない選手でした。
まとめ
大事なゲームはドローでしたが湘南がJ1残留を勝ち取りました。
先制されながらもしっかりと追いつき、その後はうまくゲームを進めました。さすがの試合展開でした。
今季はいろいろとあったシーズンでしたが、J1残留を果たせたのはとても大きいと思います。
来季仕切り直しでまた強い湘南を見たいですね。
対する徳島は、何ともかける言葉がありません…
試合後のサポーターの姿は胸を打つものがありました。
ロドリゲス監督もインタビューで言っておりましたが、ゲーム展開は胸を張っていい、とまさにその通りだと思います。
今季、中盤戦から終盤戦にかけての強さは驚異的でした。
3年目ということもあり、監督の来季が不透明ですが、昇格候補の筆頭になることは間違いなさそうです。
個人的にはロドリゲス徳島を来季も見たいところです。
これで今季のJリーグは終了ですね。とても楽しませてもらいました。
また来季のJリーグが楽しみです!
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