いよいよ2020シーズンが始まりますね。
開幕が待ち遠しいこの時期、楽しみなプレシーズンマッチが行われました。
鹿島の13勝1分と一方的な結果となっているこの大会、今年はどうなるでしょうか。
例年同様に主力が多く退団した水戸、今年は監督まで代わり正念場を迎えます。
しかし、この状況をいつまでも良しとせず、クラブ主導のチーム作りをしてきました。
監督・選手が代わっても受け継がれる水戸のサッカーを目指す今シーズン、その戦いに注目です。
代わってもう何十年も鹿島のサッカーをクラブとして実現しているアントラーズ。
一足早くACLプレーオフを戦い、シーズンインしています。
オフシーズンが短く、選手のリフレッシュ度が非常に気になりますね。
2020.2.1
水戸ホーリーホック 0-1 鹿島アントラーズ
38分:荒木遼太郎
ゲーム
スターティングメンバー
ホーム水戸はガラッとメンバーが代わり、スタメン11人の名前を見ても並びがまったく想像できませんでした。
3バックを試しているとか、サイドバックの乾選手がセンターバックにトライしている、などの記事は読みましたが、試合が始まって並びを見てみると昨年までの4-4-2でした。
昨年フォワードだった村田選手がサイドに入りましたが、深堀選手とポジションチェンジをしながら戦っていましたね。
秋葉新監督の手腕に注目です。
対する鹿島アントラーズは伝統的な4-4-2。もう美しさを感じるほどの布陣。
関川選手と小泉選手の流経柏コンビ、東福岡出身の荒木選手と若手の楽しみな選手がたくさん出場しています。
個人的な話ですが、諸事情で流経柏高に何度か出入りをしている中で、自転車通学の関川選手を何度も見かけていました。都度挨拶をしてくれる礼儀正しい若者です。今季はレギュラーを獲って欲しいです。
前半
試合に始まる前に、コイントスで微笑ましいシーンがありました。
キャプテンとしてコイントスに臨んだ内田選手、勝った側がボールとコートの好きな方を選べることを知らなかったようですね。
主審の山岡さんとのやり取りがマイクに入っていて微笑ましたかったです。
さて、前置きが長くなりましたが、キックオフです。
鹿島が主導権を握りますが、水戸はさすがに守備が綺麗で美しく、簡単に崩れるようには見えませんでした。
立ち上がりの5分、荒木選手が中央から持ち込み右サイドへ一度開くと、ハーフスペースでリターンを受けてミドルシュート。
際どいシュートで存在感を示します。
さらに17分には高い位置でボールを奪った荒木選手が和泉選手へスルーパスを送り、和泉選手はゴールキーパーと1対1になりました。
シュートは角度が厳しくゴールキーパー正面に飛びますが、牲川選手も最後まで動かず良いセーブでした。
防戦一方の水戸ですが、鹿島の最終ラインにボランチの平野選手がプレッシャーをかけ、ボールを引っ掛けることに成功。
ペナルティエリアにこぼれたボールを深堀選手がシュートを狙いますが曽ヶ端選手がセーブ。
すると24分、水戸はフォワードに入っていた奥田選手が交代。
大きなケガには見えなかったので長引かないといいのですが…中山選手が投入されました。
交代に乗じて鹿島が水戸の隙をつきます。
直後の25分、小泉選手のスルーパスに白崎選手が抜け出し決定機を作ります。
ギャップを突いた素晴らしいスルーパスでした。
白崎選手のシュートは角度がなくなり枠へは飛ばせませんでした。
攻めながら得点を奪えない鹿島でしたが、38分に先制します。
中央で水戸のビルドアップを崩すと、縦パスに伊藤選手がポストとなり、受けた白崎選手がラストパス。
荒木選手が抜け出してしっかりと決めきりました。
ルーキーの荒木選手はとても大きなインパクトを残しました。
ついていた乾選手は少し軽い守備となってしまいましたね。
前半は鹿島が1点リードで折り返します。
後半
水戸は後半開始と同時に中山選手を山谷選手へスイッチ。
中山選手は交代で出場しながら交代で退きました。少しコンディションが良くなさそうでしたね。
鹿島もゴールキーパーを沖選手へ交代させます。
プレシーズンマッチということで6人の交代が認められたこのゲーム、水戸は59分に3人交代します。
ゴールキーパー本間選手、岸田選手、外山選手を投入。
右サイドバックの岸田選手はセンターバックに入りました。
63分、水戸は平野選手が浮き球を鹿島の左サイドバックの裏へ放り込むと、深堀選手が抜け出します。
低く速いクロスを入れると、中央で待っていた山谷選手とディフェンダーが競り、こぼれ球が外山選手に流れますがシュートまでいけず。水戸は大きなチャンスでした。
鹿島はその直後に4人を交代。
アラーノ選手、土居選手、松村選手、レオシルバ選手を投入。
さらにケガの大事を取って内田選手を下げ、杉岡選手を投入しました。
松村選手はついこの前の高校サッカー選手権で優勝した静岡学園の選手です。こちらもまた楽しみな選手です。
その松村選手にチャンスが来たのが75分。
水戸のバイタルエリアでのパス回しで、受け手の平野選手がスルーすると水戸の選手がおらず松村選手へ。
思い切りミドルシュートを狙います、が本間選手の正面でした。
77分、水戸は村田選手を下げ瀧澤選手を投入。
フォワードを下げてセンターバックを投入します。瀧澤選手はセンターバックに入り、岸田選手を右サイドバックへ、前嶋選手を右サイドハーフへ上げるポジションチェンジ。
するとその直後、水戸は中央へ早いクサビを入れると山谷選手が左へはたき、深堀選手が抜け出します。
ゴールキーパーと1対1になりますが、戻った鹿島ディフェンスのプレッシャーに遭いシュートは枠へ飛ばせませんでした。水戸はかなりの決定機でした。
86分、左サイドで作った鹿島は大きなサイドチェンジ、右サイドでフリーで松村選手が受けミドルシュートを放つと、本間選手が弾いたところに伊藤選手がプッシュ。
しかしこのシュートも本間選手がセーブ!レジェンドですね。
その直後、水戸は安東選手が中央で前向きでボールを受けると、横を上がった前嶋選手へパス。
前嶋選手はタイミングを測ってスルーパスを外山選手へ通します。
外山選手は低いシュートを狙いますが、鹿島沖選手が左足一本でスーパーセーブ。
水戸は同点に追いつくチャンスを逃してしまいました。
アディショナルタイムのコーナーキックに本間選手が上がるというシーンもありましたが、水戸は最後まで追いつくことができず、1-0で鹿島の勝利となりました。
まとめ
水戸は惜しくも敗戦となりましたが、後半はしっかりとチャンスを作りました。
深堀選手、山谷選手は良いアピールとなったのではないでしょうか。
そして安東選手が中央で効いていましたね。タイミングの良いボール奪取や展開など、
かなり活躍しそうに見えました。
そしてJ3のYSCCから来た前嶋選手と奥田選手もフィットしそうです。
奥田選手はプレー時間が短かったのでもうちょっと見たかったところではありますが、期待できそうでした。
ただ、奥田選手と組むのはもう少し強さのある選手の方が良さそうですね。
後半の山谷選手と組めば面白いのではないでしょうか。
そして少し気になったのが84分のシーン。
深堀選手は前からプレスに行きたかったのですが、後ろがついてこず、深堀選手が苛立ちを見せたシーンです。
選手間でその意識がズレると、大きなスペースを与えることとなり危険です。
開幕までもう少しすり合わせが必要だと思います。
対して鹿島はさすがのゲーム運びでした。
いくつか水戸に決定機はあったものの、安定した90分だったと思います。
そして荒木選手と松村選手の高卒ルーキーの二人がとても良かったですね。
この二人がリーグ戦でどこまでメンバーに食い込めるかが今シーズンの見どころのひとつになりそうです。
この試合でプレー時間が短かったり、ベンチに入らなかった選手も楽しみな選手が多ですし、安定感的にもJ1で上位争いをしそうです。
不安を強いて挙げるとすれば、フォワードの枚数でしょうか。
伊藤選手もゴールがありませんでしたし、フィニッシャーの台頭は望まれそうです。
荒木選手がインタビューに慣れてくるようなら、優勝争いができるでしょうね。
リーグ開幕までもう少しです。楽しみに待ちましょう!
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