【2020 J3第2節】ブラウブリッツ秋田vs福島ユナイテッド

J3の第2節、いきなりの首位攻防戦となった東北ダービーです。
首位秋田のホームに2位福島が乗り込みます。

2020年7月4日
ブラウブリッツ秋田 2-0 福島ユナイテッド
65分:茂 平
87分:井上 直輝

秋田vs福島　ゲーム展開

両者均衡しながらも前半は少し福島ペース、後半は秋田がペースを盛り返し、62分に交代出場の茂選手が2分後にミドルシュートを叩き込んで秋田が先制。
87分にはゴール正面ながら遠目からのフリーキックを江口選手が直接狙い、こぼれ球を井上選手が押し込み秋田が2点目を奪いました。茂選手同様、井上選手も交代出場選手でした。
このまま2-0で首位秋田が勝利しました。

ブラウブリッツ秋田

秋田は4-4-2のフォーメーション。前節得点を奪っている2トップがそのまま先発しました。

前半は細かいパス回しをしてくる福島に押され守備に回る時間が多くなりました。しかしディフェンスと中盤のラインはしっかりと構築されていて、さほど大きな決定機を作られることはありませんでした。

後半からはプレスの強度とスタートラインを少し上げたように感じました。立て続けにチャンスを作り、48分過ぎからの連続コーナーキックでゴールに迫ります。福島ディフェンスの気迫の守りで得点は奪えませんでしたが、ゴールの予感を感じさせます。
そして62分に吉田監督が2枚替えで茂選手と井上選手を投入。
すると2分後に茂選手が左サイドからカットインしペナルティエリア少し外から豪快なミドルシュートを叩き込んで先制しました。

さらに87分には追加点を奪います。ゴール正面35m程度でしょうか、遠目からのフリーキックでしたが江口選手が直接狙うと、ゴールキーパーのファンティーニ選手が何とかセーブしますがクロスバーに当たり井上選手の前にこぼれ、押し込んでゴール。これで勝負アリでした。

DAZN解説でも触れていましたが、沼津以外のチームを預かるのは初めてという吉田監督。J3昇格初年度で3位という結果を出した手腕をこの秋田でもしっかりと発揮しています。2連勝も素晴らしいですが、まだ無失点というのも素晴らしいですね。

それと、中盤の江口直生選手。しっかりとチームを締め、キックではチャンスを作る文字通り中心選手として奮闘しました。28分にはセンターサークル付近から相手ゴールキーパーのポジションを見てロングシュート。あわやゴール、というキックを見せてくれました。2点目の起点となるフリーキックも、あれだけ距離がありながら素晴らしいキック。秋田4年目、今年も中心として活躍を見せてくれそうです！

福島ユナイテッド

福島は八戸との開幕戦を2-0で勝利し秋田に乗り込みました。

今年の福島は初めて見ましたが、まず繋ぐということでとても驚きました。ゴールキーパー含めまず大きく蹴らない、繋いで相手ゴールを目指すというサッカーでした。
そして前から相手を囲み、高い位置でボールを奪おうという狙いが感じられました。

特徴的だったのは14分、右サイドに6人もの選手が集まってボールを奪いました。

そしてトップのイスマイラ選手がゴールを狙っていきますが、秋田のディフェンスを崩すところまではいけませんでした。

チャンスは34分、右サイドバックに入った前田椋介選手が右サイドタッチラインでボールを受けると中央にボールをはたき前線へ。ボールは左サイドに展開されてそこからのクロスに前線中央で前田選手がヘッドで合わせるというシーンでした。
前田椋介選手、いろんなところに顔を出してとてもおもしろい選手でした。

ただ、福島が良かったシーンはほとんど前半でした。後半は沼津のプレッシャーに押し込まれ、前半はほとんど見られなかったロングボールで陣地回復のシーンが目立つように。沼津コーナーキックを全員で体を張って守るところはとても良かったですが、効果的な攻撃ができないようになってしまいました。
頼みのイスマイラ選手も結構下がる選手で、いつの間にか守備に参加していたり中盤にボールを受けに来たりとしていたので、もうちょっと前線にしっかり残るような形でも良かったかなと思います。

先制されても諦めない姿勢は見られましたが、2失点目ではガックリきてしまいましたね。良いサッカーをしていたので、イスマイラ選手の相棒を固められればもっと迫力のある攻撃が見られそうです。

次節の予定

首位秋田はアウェイ八戸、福島はホームで岩手と開幕から3連続で東北ダービーとなります。それぞれの相手の八戸と岩手は第2節で直接対決をしていますがまだ結果は出ていないのでどうなっているかわかりませんが、両チームとも開幕を落としていますので激しいゲームとなることは間違いなさそうです。
第3節も楽しみですね！