【2021 J3第18節】福島ユナイテッドvsアスルクラロ沼津

サッカー
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3連勝と好調の福島が4連勝と首位浮上をかけて臨む沼津戦。
J2ライセンスの申請も済ませ、いよいよ昇格の機運が高まってきました。
しかし沼津も首位富山を破って勢いに乗っており、連勝を目指して福島に乗り込んできました。

2021年9月12日
福島ユナイテッド 2-1 アスルクラロ沼津
45+5分:樋口寛規
63分:渡邉りょう
68分:オウンゴール

福島vs沼津 ゲーム展開

開始10分は福島の激しいプレスに苦しんだ沼津ですが、次第にプレスに慣れてボールを繋げるようになると、カウンターをまじえて鋭い攻撃を見せ始めます。

しかし先制点は福島。
前半終了間際のCKから折り返しを樋口選手がフリーで押し込んでゴール。
沼津としてはもったいない前半となってしまいました。

後半も一進一退の展開が続きますが、65分に沼津が同点に。
FKを素早く始め、ゴール前にロビングを入れると渡邉選手がボレーシュート。
ゴラッソが生まれて1-1。

福島は直後の68分、ディフェンス福島選手の鋭いスルーパスに抜け出した雪江選手がゴール前で折り返すと、沼津ディフェンス井上選手がクリアしきれずにオウンゴール。
福島は素晴らしい時間帯に勝ち越し、沼津は追いついてすぐ突き放されてしまいました。

このまま福島が勝利し4連勝。
ついに首位と勝ち点で並びました。
J2昇格へ視界良好です。

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福島ユナイテッド

福島ユナイテッドスターティングメンバー

立ち上がり、沼津にまったくプレーをさせないプレッシングでほぼ相手コートでゲームを展開しました。あのプレッシャーは素晴らしいですね。

ただ、前線3枚とウイングバック、ボランチ2枚もプレスに行くと、剥がされたときに最終ラインしか残っていないというシーンが見られたので、プレスに行くか行かないかをチームでしっかりコントロールできてくればもっともっと良くなるように見えました。

激しいプレッシャーでしたが、沼津にうまく繋がれ出すと流れを相手に渡してしまいました。
しかしそこをしっかり守りきると、前半ラストプレーのコーナーキックがファーサイドに流れ、そこからのクロスを池高選手が折り返すと樋口選手がフリーでヘッドで先制。
前半で先制できたのは大きかったですね。

樋口選手のゲーフラ

63分に一瞬の隙をつかれて同点に追いつかれてしまいますが、慌てずにゲームを進めます。
直後68分に最終ラインの福島選手から素晴らしいスルーパスが!
雪江選手が抜け出してのクロスボールは沼津ディフェンスに当たってオウンゴール誘発。
ディフェンスに当たらなかったとしても、トカチ選手がいたので詰められましたね。

福島選手のスルーパス

このゴールが決勝点となり勝ち点3を掴んだ福島。
首位富山と勝ち点で並び、いよいよ昇格も現実のものとなってきました。
こんな弾幕も出ていて、盛り上がりを感じますね。

福島ユナイテッド弾幕

全体的に素晴らしいゲームを見せてくれた福島ですが、鎌田大夢選手上畑佑平士選手のセンターハーフコンビはその中でも特に良かったですね。
鎌田選手はボールを運べますし、上畑選手は前・後と顔を出してボールを捌いていました。
そして思わず声が出たスルーパスの福島隼斗選手。最後尾から試合を決定づけるパスを放つ、カッコよすぎですね。

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アスルクラロ沼津

アスルクラロ沼津スターティングメンバー

沼津は4-2-3-1のシステムでショートパスを繋ぐスタイル。
開始直後は福島の鋭いプレスに苦しみましたが、10分過ぎからはうまくパスで剥がせるようになり陣地を相手側に確保、ペースを握りました。
1トップの渡邉選手がうまく切り込んで決定的なシュートもありましたが、福島ゴールキーパー山本選手に防がれるなど、ゴールを奪えずに時間が過ぎてしまいます。

すると前半終了間際に、左右に振られてボールウォッチャーとなり、樋口選手を離してしまい失点。
ゲーム展開からすると痛すぎる前半となりました。

後半に入り59分、今村選手と北選手を投入、特に今村選手を前に出して渡邉選手と2トップにすると、すぐ効果が現れて63分に同点ゴール。
福島の一瞬の隙を素早いフリーキックでフリーになった渡邉選手が綺麗なボレーで叩き込みました。

この勢いで逆転といきたかったところですが、68分に失点してしまいます。
相手のグラウンダーのクロスを井上選手がクリアしきれずオウンゴール。ただこれは井上選手を責められないシーンだったと思います。

その後も渡邉選手と今村選手を軸に、中盤の選手も絡んでゴールを目指しますが、このままタイムアップ。残念ながら敗戦となりました。

しかし、前述の通り沼津は細かくショートパスを繋ぎリズムを作って、ボランチの菅井選手と徳永選手が長いボールを使って散らしサイドアタッカーを走らせるなど、とてもレベルの高いサッカーを展開していました。とても10位に甘んじているチームではないと思います。

そんな中、気になった選手は2人。
まずは渡邉りょう選手
昨年から点を取っていたのはわかっていましたが、しっかり90分プレーを見たのは初めてでした。
収まるし運べるし、シュートも精度が高い…来季は上のカテゴリでプレーをしているのではないでしょうか。
そしてもうひとりは左サイドバックに入った濱託巳選手
特に派手さはないものの、要所を狙ったパスに加え、一時は右サイドバックに入るなどの器用さも見せてくれました。
大卒3年目、昨シーズンまではさほど出場機会もなかったようですが、今シーズンはレギュラーを掴んだと言えるでしょう。後半戦のキーマンとなりそうな予感です!

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まとめ

久しぶりにJ3をフルタイムで見ましたが、めちゃくちゃ面白かったです。
両チーム一歩も引かない戦い、そして両チームのスタイルを貫く戦い、大満足の90分でした。

福島は昇格権のある2位以内でのフィニッシュも大げさじゃないと思われるほどの戦いぶり、特に夏にエースのイスマイラ選手が引き抜かれていながら、しっかりゴールを奪って勝ち点を積み上げる強者ぶりを発揮。

沼津もテンポの良いパス回し、機を見たロングパス、整理されたディフェンスなど良さが存分に見えました。2位以内は少し苦しいですが、十分上位を狙える力があると感じました。

両チームの今後の対戦に注目です!

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