ルーターの接続上限数問題はどう解決する？

少し前まではパソコンを繋ぐ役目をしてくれたルーター。IoT(Internet of Things)の普及に伴い、いろんな電子機器がインターネットに繋がる時代になりました。その実現には、それぞれの機器がルーターに繋がりインターネットに出られるようになる必要があります。

我が家を振り返ると、私・妻・長男・次男のスマートフォンで既に4台。PCにfireTV、ルンバや宅内カメラなど軽く20台に迫る勢い。

ルーターを高スペックのものに替えれば一発解決！例えば下の製品だと推奨接続数は36台になっています。

なのですが…我が家は光回線のONUとルーターが一体型なので、簡単にルーターを替えることができないのです(以下リンク参照)。

それではどうするか？我が家の解決方法をご紹介します。

ルーターの接続上限数を確認しよう
ルーターの接続上限を超える数のWi-Fi機器があったら？
ルーターを増やすにあたり注意したいこと

ルーターの接続上限数を確認しよう

前置きが長くなりましたが、まずは使用しているルーターのスペックを確認しましょう。前段で紹介したELECOMのWRC-X3000GSのスペック表は以下のようになっています。

この数を超えて接続しようとすると繋がらないことがあります。我が家のルーターは10台までなので、あっという間に接続上限数に到達してしまうのです。実際、妻が帰宅してスマートフォンで動画などを見ていたところ、Wi-Fiにしては遅いと画面を見たらWi-Fiに繋がっておらず、LTE接続のままだった、ということがありました。接続数がMAXになっていたので、Wi-Fiが繋がる家に帰ってきても、LTEのままだったということですね。これの怖いところは、当月の高速通信容量を知らずに使ってしまうということです。俗に言う、ギガが減る状態です。

ルーターの接続上限を超える数のWi-Fi機器があったら？

繋げたい機器が多い場合、もうひとつルーターを準備してみましょう。ほとんどのルーターは有線ポートを持っています。そこからもう1台別のルーターを繋ぎます。うまく動くかを確認したかったので、ジモティーを利用してELECOM製 WRC-733GHBKを500円で調達して接続してみました。*主旨からズレますが、ジモティー便利ですね！
下図をご参照ください。

ONU一体型ルーターの背面に3つの有線ポートがあります。ひとつはfireTVを有線接続し、もうひとつはNAS(ネットワーク上のファイル保存先)を接続しています。空いているもうひとつのポートからELECOM製ルーターを接続しました。

10台しか接続できないF660Aからあぶれてしまった機器はWRC-733GHBKに繋ぎます。もちろん両ルーターのSSIDは別々です。WRC-733GHBKに接続した機器は、有線LANケーブルからF660Aを経由してインターネットに出ます。これでWRC-733GHBKに繋がる分だけ接続機器を増やすことができました。*WRC-733GHBKの最大接続数はスペック表に記載なし

F660Aの有線ポートにNASを接続していると述べましたが、WRC-733GHBKに接続しながらNASのファイルへアクセスすることももちろん可能です。また、あまりにF660Aに接続しているせいか、WRC-733GHBKに接続した方が回線速度テストが速いという結果も得られました。

ただし、古い機種ということもありますので、新しいTP-Link AX1800へ変更した際の比較記事も記載しています。

ルーターを増やすにあたり注意したいこと

接続数に困ったらルーターを増やそう、という話でしたが、注意したいこともあります。我が家の例だと、ルーターが2台になりますので混線の虞も出てきます。お使いのルーターに自動チャンネル変更機能があればそれを利用し、なければ手動でそれぞれのチャンネルを分けておきましょう。(ルーターAの2.4GHz帯は1ch、ルーターBの2.4GHz帯は2ch、など)

もうひとつ注意したいのは、接続数が増えただけであり、大元のルーターからインターネットに出ていくことに変わりはないこと。我が家のルーターだと、F660Aを経由するため、多くの機器が一気にインターネットへアクセスすればF660Aの処理が遅くなることも考えられます。このあたりは理解しておく必要があります。

お家の環境に合わせて最適なネットワークを構築し、快適なインターネットライフを送りましょう！