前節アウェイで磐田を相手にドローの岡山、琉球に4発快勝の北九州をホームに迎えます。
観客入場が1,000人から5,000人に緩和され、このゲームからサポーター入場となりました。
金曜ナイターとなったこのゲームはどうなったでしょうか。
2020年7月10日
ファジアーノ岡山 0-2 ギラヴァンツ北九州
61分:高橋大悟
63分:佐藤亮
岡山vs北九州 ゲーム展開
お互い4-4-2でぶつかった両チームですが、出足の速さでボールを奪取する北九州が優位にボールを持ってゲームを進めました。
61分に右サイドからのアーリークロスをファーで落とし、鈴木選手がダイレクトシュートを狙うと、ディフェンスに当たったボールが高橋選手の前にこぼれ、豪快に押し込んで北九州が先制しました。
さらに直後の63分に加藤選手の長いスルーパスに交代出場したばかりの佐藤選手が抜け出し、ゴールキーパーとの1対1を冷静に流し込んで2点目をゲット
そのままアウェイで北九州が0-2で勝利しました。
ファジアーノ岡山
前節の磐田戦で田中裕介選手が退場処分を受けた関係でセンターバックに後藤選手が入りました。琉球から移籍した選手が徳元選手と上門選手、水戸から移籍した白井選手と清水選手の2セットがスターティングメンバーに名を連ねました。とてもバランスの良い布陣だと思います。
しかし、対する北九州のプレッシャーに、ディフェンス・中盤・前線の3ラインが分断されてしまって効果的な攻めを展開することができませんでした。
それもあり、チームでの崩しというよりは個人の力で、清水選手・上門選手・パウリーニョ選手の強烈なミドルシュートが北九州ゴールを襲いますがゴールキーパー永井選手の好セーブもあり得点ならず。
前述の3本のミドルシュートは前半に集中していて、後半に入るとさらに効果的な攻撃のシーンは減っていきました。清水選手をはじめに下げ、その後両サイドハーフを交代、それでもなかなか流れは引き寄せられず、最後は絶対的エースのイ ヨンジェ選手も下げざるを得ない状態になってしまいました。
特にプレーメーカーの上田選手とパウリーニョ選手がほとんど仕事をさせてもらえなかったことが大きかったように見えました。
残念ながら今季初黒星となってしまった岡山ですが、前述の通りチームバランスは良さそうです。各ポジションの選手のクオリティは高いです。
移籍加入選手もフィットしていそうですし、上位進出も期待できそうです。
ただ、このゲームは北九州のパフォーマンスが良すぎました。
ギラヴァンツ北九州
J2昇格チームの北九州も4-4-2。選手の距離間がとても良く、テンポよくボールが回りました。ディフェンスも選手間の距離が良いためにプレッシャーの強度も出せていて、岡山はボールを運ぶことに苦労していた印象です。特に岡山の緩めの縦パスに対しては確実に後ろから前へ出てインターセプトし、その勢いのままカウンターに入るという流れが見られ、とてもトレーニングされている印象です。
中盤の4人はさらにバランスが良く、高橋大悟選手と椿直起選手の両サイドも役割が違っていてとても良かったです。椿選手の突破やゴール前への侵入も良かったですが、高橋大悟選手の中へ入ってのプレーやミドルシュートなど、割と衝撃を受けました。ゴールも決めましたしね。
センターの2人もボールの引き出しなど、ゲーム展開のキーとなるプレーを見せてくれました。
素晴らしくバランスの良いチームを作る小林伸二監督、おそるべしです。交代で投入した佐藤選手がいきなりゴールを決めるなど、交代のタイミングも絶妙でした。昇格請負人の小林監督、このままJ1昇格まで請け負ってしまったりして…
今回は同じシステムを採用する岡山相手にハマった形となりましたが、3バックなど噛み合わないスタイルを取る相手と当たった時にどうなるか、是非見てみたいチームです。
次節の予定
初黒星となった岡山はアウェイ愛媛戦です。第4節の愛媛の結果はまだわかりませんが、今季勢いをもった愛媛を相手にどんなゲームができるか楽しみです。
快勝した北九州はホームに京都を迎えます。強烈な個を持っている京都の前線をどう抑えるか、これも楽しみです。
J2第5節、期待しましょう!
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