今季8試合でまだ勝ちのない琉球、今回は岡山に乗り込んだアウェイゲーム。両チーム中2日という苦しいスケジュールでのゲームとなりました。
2020年8月1日
ファジアーノ岡山 1-2 FC琉球
16分:三村真
59分:上里一将
84分:阿部拓馬
岡山vs琉球 ゲーム展開
今日こそ初勝利を、と臨んだ琉球でしたが、開始2分で風間宏希選手が怪我で離脱。先日のゲームでも小野伸二選手が開始早々の怪我で離脱と、アクシデントに見舞われます。
ゲームとしては16分、清水選手のパスに山本選手が抜け出してシュート、カルバハル選手がセーブしたボールがゴール前にこぼれ、三村選手が押し込んで岡山が先制。
対する琉球は59分、阿部選手が獲得したフリーキックを上里選手が直接蹴り込み同点。ゴールキーパーはどうしようもない完璧なコースでした。ちなみにキッカーの座は富所選手とのジャンケン勝負でゲット。
さらに84分には、同じく上里選手がフリーキックからクロスボールを入れると、ポープ選手がそのボールをパンチング。それを正面で拾った田中恵太選手がロングシュートを放つと、ポープ選手が弾きボールは阿部選手の元へ。冷静に押し込み琉球が逆転。
このまま琉球がゲームを締め、今季初勝利を挙げました。
ファジアーノ岡山
7月の6試合を1勝2分3敗という成績の岡山。水曜日の前節から3人を変更してこのゲームに入りました。
注目はなんとも言っても古巣対決となった上門知樹選手。個人的にはJ1へのステップアップを予想していた選手です。琉球相手に成長した姿を見せたいところでしょう。
ゲームの流れとしては、ほとんどを琉球に支配されカウンターを仕掛けることがメインとなりました。
苦しいゲームとなりそうでしたが、うまく先制点を奪うことができました。
上田選手が鋭く厳しい縦パスを打ち込み、清水選手が体の強さを見せしっかりとボールを収めて起点を作りました。
その後は清水選手が縦パスを山本選手へ通し、山本選手のシュートをお膳立て。ゴールキーパーに弾かれるものの、三村選手がしっかりと詰めてゴール。理想的な得点でした。
ただ、先制後もペースを引き戻すことはできませんでした。
琉球の攻めに押し込まれる時間帯が長く、後半には耐え切れずに2失点を喫してしまいます。
有馬監督も語っていたように、セットプレーでの2失点となってしまいました。
フォワードから最終ラインまでの3ラインはしっかりと構築されていたので、大きく崩される場面はあまりなかったと思います。
守り方としては、縦もコンパクトながら幅もだいぶ絞ってコンパクトにしていたので、琉球のサイド攻撃、特にサイドを変えての攻撃に苦しんでいた印象です。
エースのイヨンジェ選手を後半開始から投入するも、流れを引き戻すことはできませんでした。
上門選手も思い通りのプレーをほとんどさせてもらえず、古巣の今季初勝利を見届けることとなりました。
FC琉球
琉球も岡山同様4-4-2。池田選手が少し落ち気味なので4-5-1のような形になることも多くありました。
昨年までのチームメイト、上門選手にだけは好きにやらせたくないであろう琉球は、開始早々上門選手を激しく削ります。倒れた上門選手が風間宏希選手ともつれて倒れ、風間選手は膝を痛めてしまいます。風間宏希選手は2分程度でこのゲームから退くこととなってしまいました。
後にインタビューで「休ませたかった、勝負所で使いたかった」と監督が話した上里選手が6分から出場、休むことができずほぼフル出場となりました。
上里選手のプレーもあり、中盤から前はほぼ琉球が支配し攻めたてます。
カウンターで何度かピンチは迎えるものの、6割以上のポゼッション率を記録しました。失点はそのカウンター、ただその場面は岡山の攻撃が非常に良かったです。
琉球は、サイドチェンジで岡山のディフェンスのスライドが間に合わないうちにサイドを崩すことを狙っているように見えました。
サイドチェンジでサイドハーフの選手に一旦当てると、サイドハーフの選手はダイレクトで池田選手や小泉選手に叩いてサイドを崩すというシーンがいくつか見られました。
とはいえ、岡山の粘り強いディフェンスを崩し切るところまではなかなか持ち込めず。ビハインドを跳ね返せないまま時間が過ぎていきました。
しかしゴール正面で獲得したフリーキック。
富所選手と上里選手はキッカーの座をジャンケンで決定。
このフリーキックはもう完璧という他言葉がない素晴らしいキックでした。
さらに逆転ゴールのフリーキックも上里選手からで、大車輪の活躍を見せてくれました。
ちなみに逆転ゴールを生み出した田中恵太選手のミドルシュートも素晴らしかったです。
このゲームで上里選手よりも目立っていたと言っても言い過ぎではないのが池田廉選手と小泉佳穂選手。池田選手はルーキー、小泉選手は2年目といずれも若い選手です。
池田選手はトップから1.5列目でボール受けたりラストパスを出したりと目立ち、小泉選手はディフェンスからボールを引き出して前線へ展開したかと思えばトップ下でボールを受けたりと豊富な運動量で活躍していました。
とても魅力的な攻撃サッカーを展開していた琉球。
今季初勝利を挙げ、逆襲が始まる予感がします。
次節の予定
いまいち波に乗り切れずにいる岡山は次もホームゲーム。
8節終了時までで同じ勝ち点の水戸と対戦します。
琉球は次もアウェイ、東京ヴェルディと対戦です。ジュニア世代からプロまでヴェルディで過ごした富所選手のプレーに期待です。
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