前節まで8位と9位の中位同士の対戦です。
札幌が勝ち点差3で神戸が追いかける順位となっていました。
8月に入ってからの14時キックオフは暑さ的にどうなのかと思いましたが、ドームなので空調ありの状態でできるようですね。高パフォーマンスが期待できそうです。
2020年8月2日
北海道コンサドーレ札幌 2-3 ヴィッセル神戸
29分:荒野拓馬
31分:山口蛍
45分:ドウグラス
48分:荒野拓馬
62分:山口蛍
札幌vs神戸 ゲーム展開
29分、左サイドから高嶺選手がアーリークロスを放り込むと、神戸フェルマーレン選手が中途半端なバックパスヘディング。荒野選手がゴールキーパー飯倉選手の鼻先でボールをシュートしゴールイン。
直後、フェルマーレン選手の縦へのロングパスをドウグラス選手がしっかり収め、ドウグラス選手に集まった3人のディフェンスをパスでぶっちぎると、逆サイドでフリーになっていた山口選手が流し込んであっという間に同点に追いつきます。
さらに前半終了間際、イニエスタ選手からのロングボールに対して西選手が抜け出しラストパス、ドウグラス選手が押し込んで逆転しました。
後半の開始早々、チャナティップ選手がバイタルエリアから右サイドへ振り、そのボールを駒井選手がダイレクトで落とすと荒野選手がまたも飯倉選手の目の前で触りゴールへ流し込みます。札幌が早い時間で同点に追いつきました。
追いつかれた神戸でしたが、62分に左サイドから縦へボールを送ると札幌進藤選手がカバーをミスし、パスが相手に渡ります。ラストパスを受けた山口選手がスライディングで流し込んで再び勝ち越します。
このままゲームはアウェイチームの神戸が2-3で勝利しました。
エキサイティングな面白いゲームでした。
北海道コンサドーレ札幌
札幌は変則的な3-5-2のシステムとなります。ルーキーの田中選手と高嶺選手が3バックで先発。荒野選手はトップにポジションを置きましたが、一人だけフリーマンのように中盤から最終ラインまで顔を出します。
チャナティップ選手、駒井選手がボールを引き出し、荒野選手が追い越していくという攻めを見せていました。
攻撃の形で特徴的だったのは、菅選手がインナーラップし、自身のいたサイドのスペースを左センターバックの高嶺選手に使わせるという形でした。
それもあって、高嶺選手はセンターバックながら良く攻撃に絡んでいました。しっかり先制点の起点となりましたね。高嶺朋樹選手、守備やクロス・シュートの選択などまだ課題はありますが、今後の活躍が期待できる選手ですね。
そして、この試合とても興味深く見ていたのが宮澤選手のポジショニングです。特に守備時の。神戸のワンボランチのサンペール選手にピッタリついていましたね。自身のポジション的にはイニエスタ選手や山口選手のラインがマッチアップの場所だと思いますが、ポジションを上げてまでサンペール選手にマンマークし、マークを離すときは荒野選手にサンペール選手のマークを受け渡す程の徹底ぶり。これもあり、サンペール選手はこの試合で効果的なプレーはさせてもらえませんでした。
攻撃時はそのサンペール選手の両脇でチャナティップ選手と駒井選手がボールを引き出すという動きを見せ、サンペール選手は戦術的に消されてしまっていました。
攻撃もうまくいってましたし、守備もそこまで崩された感じもしない、ペトロヴィッチ監督も言っていた通り「負ける試合じゃなかった」という感想が一番適しているような気がします。
この敗戦をそこまで引きずることなく立て直して欲しいです。
ヴィッセル神戸
神戸は3バックに両ウイングバックを置き、3人の中盤に2トップとう布陣。
しかし、10分過ぎで古橋選手が怪我で離脱。イニエスタ選手(だと思います)からのスルーパスにスプリントをやめたシーンが直前にあり、少し気になったのですが、その時にアクシデントを抱えてしまったのかもしれません。
11分に小川選手と交代となってしまいました。少し心配です。
神戸は代名詞とも言えるような最終ラインのビルドアップで札幌の隙を窺いますが、逆に札幌のプレッシャーにボールを運ぶことができません。飯倉選手も参加しますが、奪われてピンチを迎えるシーンも見受けられ、そこまでこだわることはないんじゃないか…と思う場面もありました。
実際、得点となった3点とも起点はロングボールからでした。スタートからもう少し長短織り交ぜての攻撃だと効率的かもしれません。
守備については、ワンボランチの両脇のスペースを使われてしまうこともあって、同点ゴール直後から相手ボール時のブロックは5-4-1を採用していました。
それでも、札幌のパスワークに対して手を焼くシーンが見られました。しかし、全員が粘り強く守備に走っており、何とか2失点で抑えることができました。
それにしてもやはり神戸の選手の個の能力はとても高く、イニエスタ選手などとても止めきることが難しい選手が多いです。さらに噛み合ったら一気に上位ということも十分にありそうです。
そして、素晴らしいアシストを決めた西大伍選手、ユース時代を過ごした札幌でアピールに成功しましたね。2点目の起点となった裏への飛び出しは、マッチアップの菅選手を完全に出し抜いていましたし、ラストパスもここしかないという最高なパスでした。もうベテランの域ですが、まだまだ良いプレーを見せてもらいたいです。
次節の予定
敗れた札幌は土曜日にアウェイで清水と対戦します。
急遽ベンチ外となったジェイ選手や、鈴木武蔵選手などの復帰があるのかが気になります。
勝利した神戸はホームに戻り仙台を迎えます。古橋選手の状態が気になりますが、ダンクレー選手やフェルマーレン選手が復帰してしっかりとプレーできたことは大きいですね。次節も良いプレーに期待したいと思います!
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